ペットとの別れが辛い時は泣ける場所を作って、ちゃんと泣く

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泣ける場所を作りましょう

ペットのオリジナルボード

この作品は今は亡き、我が家の愛犬ムックのオリジナルニットです。

恥ずかしい話しですが、私がこの祭壇を作ったのは愛犬をなくしてから数年後の事です。

当時はペットの祭壇を飾る人も少なく、関連商品も暗いイメージの物ばかりでした。

ですから私たちも特別な事はせず、写真を飾ったり遺品を整理するだけでした。

そのため、泣けた瞬間が無かったように感じます。

この祭壇を飾った時、私は心から泣きました。

そして、やっと泣けたと感じました。

亡くなって数年が経っていたので、当時のような辛さは無かったのですが、自然に出た涙で心が浄化されたような気持ちになり、とても気持ちよい清清しさがありました。

祭壇を飾る事については、ペットの仏壇、祭壇を作ってあげましょうのページに書いていますのでご覧下さい。

ここが、心から泣ける場所になると思います。

辛い時は自分の気持ちに素直になって、悲しい時はちゃんと泣いて、自分の心と向き合いましょう。

その方が立ち直りも早いと思います。

猫を亡くしたおばあさん

先日、大阪に行ったときのことです。

私は大阪に行くと時間が許される限り必ず立ち寄る場所があります。

それは伊丹空港(大阪空港)の展望デッキ。

ここから離発着する飛行機をずっと見ているのです。

今回も私は飛行機を見ていました。

すると話しかけてくれたおばあさんがいらっしゃったのです。

「お兄さん、ジャンボってのはどれだい?」

「あ、ごめんなさい、飛行機には詳しくはないのです。」

「あの飛行機は大きいねぇ。」

「もしかしたらあれがジャンボかもしれませんね。」

「私、今から北海道に行くの。」

「ご旅行ですか?」

「そう、72歳になってもまだ生きてるの。」

「私の父と同い年ですね。」

そしてしばらく話していると、、、

「私はね、猫を飼っていたの。
でも亡くなったの。
一人暮らしでね、その時はもう何もかも失ったの。
この年じゃぁ、お金も何の意味もない。
よく、泣いている人いるでしょ。
でもね、本当に辛い時はね、泣けないのよ。
泣く力が残ってないの。
泣いてる人ってね、すぐに元気になって、次に行っちゃうの。」

私はこう応えました。

「もしかしたら、泣けるから、元気になれるのかもしれないですね。
本当はみんな泣きたいんですけどね、なかなか泣けないんです。
特にペットの事になるとね、色んな意見を持つ人がいるでしょう。
泣ける場所さえあれば・・・」

おばあさんはこう言いました。

「そうか、そうだったのね、あなたと話せてよかったわ。」

当店に寄せられる皆様からのメールで、ペットとの別れのお話を聞くことがあります。

皆さんも同じように泣ける場所を探して当店に辿り着いた方も多いようです。

当店のこの場所が少しでも皆様の心のよりどころになれれば・・・

我が家の愛犬ムックもお星様になりました。

おばあさんにはその事も、私がペットグッズを作っている事も伝えませんでした。

おばあさんは時間になったから、と言って、リュックを背負って行ってしまわれました。

良いご旅行を・・・

お気をつけて。

笑顔で手を振り、別れました。

もしかしたらどこかの飛行機から、デッキにいる私を見ていたかもしれませんね。

猫のみぃちゃん

おばあさんが飼っていたのはどんな猫ちゃんだったのでしょうか。

もっと猫ちゃんのことを聞いてあげれば良かったかな。

でも、これからはちゃんと泣けるかもしれません。

旅行から帰った時に亡くなった猫ちゃんの写真を見返して、この日の事を思い出してもらえるとうれしいです。

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作者紹介

三浅俊幸

ニット作家:三浅俊幸

ペットオリジナルクッション

作成シーン

ペットロスの相談に乗りながら糸を編んで作ってます。

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