ペット看取り中の心構え/お別れの日は必ず来ると認識しておく必要性

相談

ファンデルワンの三浅です。

編み物でペットメモリアルグッズを作っています。

ご注文の際にはペットロスの相談にも乗りますので、色々なお話を聞く機会があります。

今日は、看取り中の方に読んでほしい事の一つです。

とてもデリケートなお話になるのですが、看取り中であってもお別れの準備をしておく大切さについてお話致します。

辛すぎて読めないという人もいるかもしれません。

そういう方は別の記事をご覧頂いていも良いかと思います。

 

でも、お別れの後にもっと辛い思いをする方が、私は耐えられない気がするのです。

【ブログ筆者の自己紹介】
お客様のペットロス相談に乗りながら
糸を編んで
メモリアルグッズを作っています

作成シーン

ニットの温もりがうちの子抱いてるみたい(レビューより)

クッション

相談

お客様からの相談

お客様の中に、このように言われる方がいます。

介護をしていたのですが、まだまだ一緒にいられると思っていた。
看取り中でしたが、お別れはまだ1年くらい先だと思っていた。

看取り中の方でも、お別れの覚悟から目を背けている人がいらっしゃいます。

それが普通かもしれません。

私達家族も初めて愛犬を亡くした時、同じ心境でした。

1年半の闘病期間、治療の事や、生きていく方法ばかりを考えていました。

亡くなる直前まで、この子が亡くなる日がこんなに近いなんて思っていませんでした。

病気の進行はありましたが、弱っていく様子はなく、体重が減ることもなく、いつものムック(愛犬)の姿のまま逝ってしまいました。

「いつか」亡くなるとは思っていましたが、それはずっと先の事だと思っていたのです。

 

同じように、お別れはまだ先の話だと思っていた人はたくさんいらっしゃるのかもしれません。

2度目のペットロス

愛犬を見送った数年後、私は猫のお見送りをしました。

同じように病気にかかり、余命宣告された猫でした。

ムック(先ほどの愛犬)の時はメモリアルグッズ製作の仕事をしていなかったので、お客様のペットロス相談に乗ることもなく、ペットとのお別れはどこか別の世界のお話しだと思っていました。

しかしこの仕事をはじめ、ペットロスの相談に乗る日々、ペットとのお別れはごく身近にあると常々感じていました。

当時2匹の猫を飼っていた私は、この子たちとのお別れもいつか来るといつも覚悟していたのです。

 

そして、いざ余命宣告を受けた時のことです。

私は病院で獣医さんとこんな話をしました。

「仕事でペットロスの相談にも乗るので、いつかお別れが来ると覚悟していましたが、こんなに辛いとは…」

すると先生はとても優しく受け止めて下さいました。

「辛いですよね。いくら覚悟していても、やっぱりね。」

そして、こう続けて下さいました。

「でも、一般の方より、普段から相談に乗られているので、比較的早く立ち直れると思いますよ」

とても優しい口調でアドバイスしてくれました。

お別れの日は必ず来るという認識

先生との会話でもご紹介したように、私はいつかお別れの日は来ると覚悟していました。

先生もおっしゃっていたように、その認識があったから深いペットロスには陥らずに済んだように思います。

もし、お別れの覚悟が出来ていなかったら…。

私は最初に経験した愛犬ムックとのお別れのように、深いペットロスになっていたかもしれません。

 

お客様に、今から知っていてほしい事。

それは、看取り中のペットは、近い将来お別れの日が来るという事です。

そこから目を背けたくなる気持ちは良くわかります。

しかし、その認識を持っておくことで、私のようにペットロスからの立ち直りが早かったり、また次のような気持ちの変化が生まれると思います。

お別れの覚悟が出来た後の気持ちの変化

私が感じた気持ちの変化をお話しさせて頂きます。

「いつかお別れが来る」

その覚悟が出来た後、愛猫マロとの時間を心から大切にすることが出来ました。

かわいい猫

その時間があったから私はマロの写真を見ることが出来ます。

辛すぎて写真も見られないというお客様も多いです。

私も悲しさはありますが、あの闘病中の記憶は辛さよりも愛情深かった日々の記憶の方が強く残っています。

覚悟が出来ていなければ、ひたすら自分を責めていたかもしれません。

葛藤はありましたが自分を許すことも出来ましたし、マロのありがとうと言うことも出来ます。

それは心の準備が出来ていたからかな、と思います。

 

辛さが軽減されるわけではないですが、

次に進めるようになるまでの時間は早いでしょう。

皆さんにも同じように、愛情深く優しさに包まれた気持ちで、ペットロスを乗り越えて頂けると嬉しいです。

相談

作者紹介

三浅俊幸

ニット作家:三浅俊幸

始めたきっかけは我が家の愛犬、愛猫でした。うちの子の写真で編んでいると「作って欲しい」という声があり、それが口コミで広がり今のお仕事に繋がっています。皆様とペットのお話しをしながら作品作りをしています。

【ファンデルワンのご紹介】
糸を編んで作る
うちの子のニットアイテム

作成シーン

クッション

ペットの看取り
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