ペットロスと私のうつ病

ある人はペットロスから立ち直ろうと、

頑張って、無理をして…

少し頑張りすぎたかな…

また別の人は

悩んで、苦しんで、仕事にも支障が出始め、

一人で暗闇の中にいるみたい…

そんな人達の相談に乗りつつ、

私の過去のお話しもしつつ、

皆様の作品を作っています。

うちの子のニットクッション

ペットロス相談も受け付けています。

皆さんこんにちは、ファンデルワンの三浅です。

今は元気にペットのクッションを作っています。

皆様のお話しをお聞きしつつ、自分の経験もお話ししつつ、少しずつ元気になっていくお客様がを見ていると「この仕事は大切にしなきゃ」と感じます。

こんな私ですが、ペットロスが原因でうつ病になった経験があります。

今回は私の経験をお話させて頂きます。

愛犬の死後、私はストレスを溜めやすくなり、うつ病と診断されました。

私は元々ストレスをためやすい性格だと思いますが、愛犬ムックがいた頃は癒されていましたし、ストレスを上手く解消することが出来ていたと思います。

そのムックがいなくなり、自分でも気付かないうちにうつ病になっていたのかもしれません。

愛犬との思いで写真

こちらが愛犬ムックと私です。2006年ごろ撮影。

私のうつ病の経験や克服までの流れを紹介しますので、今苦しんでいる人に、少しでも参考になればと思い、当時の様子を書かせて頂きます。

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温かいぬくもりになって愛犬が帰ってきました(レビューより)

私のペットロスとうつ病の症状

私の症状

私の場合は何となく寂しい、何となく元気が出ない、何も手に付かないと言った、はっきりしない状態が続きました。

そして夜眠る事が出来ませんでした。布団に入っても寝付けなかったり夜中に目が覚める日が続いていました。ごくありふれた事だと思っていたのですが、これはうつ病の人に良くある症状だそうです。

そして食欲がなく、元気が無い状態がしばらく続きます。

このような症状が長期間続いたり、症状が重くなったりするようであればうつ病になっているかもしれません。

これらは自分ではあまり気付かず、他人に言われて初めて気付く場合もあります。

私の場合はご飯の味が分からなくなったり、記憶があいまいになったり、喉に何かが詰まったような感じがするという症状でした。そして人に会うのが不安になっていました。

布団の中で急に泣き出したり、投げやりになったりもしていました。

精神的にダウンし、体力も判断力も落ちてしまい、まっくらな中で過ごしていたような気がします。(正直、あまり覚えていません)

参考記事:ペットロスと記憶障害

ペットロスになったばかりの頃

愛犬ムックが亡くなって2ヶ月経った頃でも、家族の気持ちはまだみんなが沈んでいました。

2ヶ月というのは早かったような、短かったような感覚で、時間の感覚がつかめなかった。

ペットは自分達より早く天国へ帰るし、あの子はもういない。

それは分かっていたけれど、受け入れることが出来ない。

看病の仕方は正しかっただろうかと後悔したり、ドアを開けたらまた会えるような気持ちになったり、考えても仕方の無い事だと分かっていても延々と考えてしまうのです。

寂しいという気持ちよりも、この「死や別れを受け入れられない」という状態が苦しかったです。

ペットロスと心療内科の診察について

私の場合は近くにペットロス専用の医療機関が無かったため、病院の心療内科で受診しました。ペットロス専用の相談窓口やカウンセラーなどもあるそうですので調べてみてください。

病院に行くきっかけ

心療内科で受診しようと思ったきっかけを話します。

私は元気に振舞って、毎日を過ごしていました。

そんなある日、偶然ネットで見つけた健康セルフチェックを遊び感覚で試してみました。すると80%以上の確立でうつ病である可能性があるという診断が出ました。

驚きましたが、ペットロス以降心当たりがあった私は、翌日に病院に行く事にしました。

翌日車に乗った瞬間、急に涙が溢れ出し、

「もう限界だ」

と感じたのです。

そして病院でうつ病の診断を受け、

「これでやっと楽になれる。少し休もう。」

と思いました。

病院では今の症状を聞かれました。

眠れますか?

ご飯は食べられますか?

焦ったり、急に泣き出したりする事はありますか?

等の質問をされました。

そして何か気になる事やストレスの原因は無いかと聞かれました。

その後チェック項目に筆記で応え、うつ病と診断されました。

参考記事:

ペットロスが酷くて立ち直れない時はペットロス以外に原因がある場合も

処方された薬

鬱病の薬は、人によって合うものと合わないものがあるようです。私の場合は一番弱い「バランス」という薬を処方してもらいました。理由は、自暴自棄になって一気に全部飲んでしまう恐れがあったからです。

鬱病の友達から教わった事ですが、薬はなるべく飲まないほうが良いそうです。但し苦しい時は頓服として服用するなどして、上手に付き合うのが大事だと言われました。

薬漬けになって手放せなくなると症状は悪化するそうですので、信頼できる医師と相談して服用するようにしてください。

うつ病の克服方法

とにかくゆっくり過ごす

私も最初の頃は外を歩くことも難しいほど体力が落ちていました。そういう時はどうか無理をせず、ゆっくり休んで頂きたいと思います。

参考記事:ペットロスで辛い時の対処法

私も無理をしても良い事はありませんでした。かえって余計に疲れて、体調が悪化するだけでした。

私は時々、近所を散歩中のわんちゃんたち(ご近所さんの犬)と触れ合いの時間を持たせて頂く時がありました。そういう時はとても心がすっきりとし、晴れ晴れした気持ちになります。

以前に一度、愛犬ムックと同じ犬種(ニューファンドランド犬)に出会い、衿周りを撫でさせてもらいました。その時の晴れやかな気持ちは忘れられません。

今お辛い状況の方、いつかきっと元気になる時が来ると思います。

だから今はゆっくりお過ごし頂いてよいと思います。私も4年かかりました。のんびり参りましょう。

時間がないという方もいらっしゃるでしょう。でも、焦ると余計に長引くのだそうです。

ペットロスの克服方法もご覧下さい。

お墓参りと祭壇の設置

意外とお勧めなのが、お墓参りと祭壇の設置です。

私はムックが亡くなって数年の間、お墓参りに何度も行っていました。特に命日とか誕生日とかではなくても、寂しくなった時や近くを通ったとき等に立ち寄って手を合わせました。すると不思議なことに心が楽になり、とても癒され、まるでムックに会えたような気持ちになるのです。

もうひとつ、祭壇を飾ることもお勧めです。私は愛犬が亡くなって数年経ってから祭壇を飾りました。こんなに癒されるものとは思いませんでした。その時の様子を書いていますのでこちらもご覧下さい。

祭壇の設置について、詳しくはこちら

メモリアルグッズを揃えることにも繋がるらしいのですが、このような作業(儀式)のひとつひとつがペットとの別れを受け入れる心の準備に繋がっているのだそうです。そして、心は泣ける場所を求めています。祭壇の前はまさに心が泣いても良い場所だと自分で認識できますし、メモリアルグッズを眺めている時は心が支えを求めているとき。そのような空間や環境に自分を置くことで自分に正直になれるのかもしれません。

心に気持ちの良いことをする

気持ちの良いことをすると良いそうです。例えば森林浴をしたり、朝日を浴びたり、歩ける時は散歩をしたりしました。また、体調の良い日は友達や仲の良い人に会うようにしました。すると心が元気になり、少し晴れやかな気持ちになっていくのです。

時には辛い言葉を掛けられる事も・・・

家族や友人、職場や学校の人たちから、時に辛い言葉をかけられることもあるでしょう。

その時はとても辛いです。

聞き流して気にしないことが出来ればいいのですが、難しいです。

落ち込みます。

でも大丈夫。少し落ち込んだら、また何日か経ったら少しずつ元気になってきます。

1日中寝ていてもOKです。

一晩中寝れなくてもOKです。

寝れなければ起きてても良いです。

寝なきゃいけないと思う必要ないです。

自分を思いっきり甘やかして良いです。

行動が裏目に出ることもありますが、それでも、「まぁいいか」と思ってください。

私は星を見て、淋しさを紛らわしました。

星は良いですよ。

寝れない夜は星を見ましょう。

星を見た夜は、ぐっすり眠れるのです。。。☆

ペットロス克服の第一歩

私の場合、鬱病の克服の第一歩は自分がうつ状態にあることを自分自身が認識することでした。

病院へ行き、家族に話し、少しゆっくりさせて欲しいと伝えました。その日から何かが変わり始めた気がします。

お客さまからペットロスについてのご相談をお受けすることも少なくありません。何年連れ添い、どんな癖があり、どこに散歩に良き、そして最期の時の話・・・。皆さんが泣ける場所を求めて当店をいらっしゃるのかもしれません。

しかし、そのように話して下さる方は、もう大丈夫だと思います。自分が辛いことを認識し、他人に話すことが出来ているからです。これから少しずつ良くなって行くでしょう。実際に後日お元気になられてからお礼のお手紙やメールを頂くこともあります。

一番辛いのは、泣けない人や他人に助けを求めることが出来ていない人、自分で抱え込んでいる人かもしれません。

話を聞いてくれる人がいたら、少し甘えてみてください。話を聞いてもらうだけでも楽になれる時は多いです。

参考記事:ペットを亡くした寂しい気持ちを誰かに聞いて欲しい

克服するまでの期間

ペット達との別れの辛さは時間が解決すると言うものでもなく、そもそも時間の流れる早さは人によって異なるので何年経っても悲しみがなくならないという方もいらっしゃいます。

私もうつ病から復活し、日常生活を送れるようになるまで4年ほどかかりました。

ゆっくり、ゆっくり、少しずつ元気になっていきましょうね。

ペット達もきっと天国でご主人様が笑顔を取り戻してくれるのを待ってくれていると思います☆

関連記事:ペットロスはいつまで続くのでしょうか?

ペットロスとうつ病の関係

ペットロスやうつ病に関しては人によって症状は異なりますので、あくまで私の経験をお話させて頂きます。

ペットロスとうつ病の違い

ペットが亡くなったばかりの頃は誰でも寂しさや辛さを感じ、仕事や家事が手につかなくなったり、元気が出なくなったりします。仕事を休みたいと思う人も多いでしょう。ペットロスと言われる状態で、ペットを飼っている人であれば誰でも陥る状態だと思います。しかし通常は数日から数週間で元気になり、辛さを抱えつつも元の生活に戻る事が出来ます。

しかし何日経っても、また何ヶ月経っても元気にならない人がいます。

落ち込んだ状態が長く続き(医療機関では2週間以上と言われました)、日常生活に影響が出てしまう場合はペットロスやその他のストレスなどが原因でうつ病になっているかもしれません。

うつ病の原因はペットロスだけでは無い

うつ病になる原因は、ペットロスだけでは無い場合があるそうです。

何日経っても元気が出ない場合は、ペットロス以外の原因が無いか考えてみてください。

例えばペットの死と同じ時期に仕事や私生活でストレスを溜めていたり、親の介護や更年期障害などで体や精神的に不安定な状態が重なったりしている場合は注意が必要だそうです。

詳しくはペットロスが酷くて立ち直れない時はペットロス以外に原因がある場合もをご覧下さい。

私の場合は愛犬との死別以降、ストレスを解消する場がなくなり、毎日少しずつストレスを溜めていました。それは自分でも気付かないものでした。

当店のお客様でも、ペットの死とは別の原因で病んでいらっしゃる方もいるようです。

子供が独立したり、親御さんの介護や家族に不幸が続いたりした場合もあります。

家族で誰か1人が重いペットロス状態になったと言われることが多いです。部屋から出られないとか、家事が出来ないなど、他の家族より症状が重い場合はペットロス以外の原因も探ってみてください。こんな時こそ家族のケアが重要になると思います。

参考記事:家族がペットロスになった時に元気付けてあげる方法、掛けてあげる言葉

寂しさがぶり返すときもある

鬱病は、良い時と悪い時を繰り返しながら、少しずつ良くなっていくそうです。

私も同じでした。

少し体調が良くない時、また辛い生活に逆戻りかと嘆く事もありましたが、それは一時的であり数日すれば元気になります。

それを繰り返しながら少しずつ良くなっていきます。

亡くなった愛犬の事も、何年経っても思い出します。

お客様からのメールでも、次のように言われる事があります。

「ペットロスを乗り越えたつもりでいたけれど、やっぱりまだ亡くなった子を思い出してしまい、ダメみたいなんです。」

以前から交流のある方々ですので、私たちを頼ってきてくださるのだと思います。

お電話口で泣きながら話をされていて、私たちにはお話を聞くことしかできませんがそれで少しでも心が軽くなるのであればと思ってお話をお伺いしております。

亡くなったペット達を思い出すのは当然の事であり、それがペットロスへの逆戻りではないと知っていただきたいと思います。

笑顔になる日もあります。涙が出る日もあります。これらを繰り返して少しずつ元気になって行きましょう。

私も愛犬をなくし、今年で7年になります。このお仕事をさせてもらっているので毎日のように愛犬ムックを思い出しています。お客様のメールを拝見してウルッと来ることもよくあります。

私はそれで良いと思っています。

何年経ってもその子がいない悲しみは変わらないし、今日泣いたからと言って何かを失うわけでもない。泣きたいときは無理に笑おうとせず、ちゃんと泣いて、また元気になったら笑顔になれば良い。

笑顔と涙を繰り返しながら生きていければそれで良いと思います。

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