宗教、宗派で異なるペットの供養

人の場合でも宗教が違えば葬儀の仕方は違います。同じ宗教でも、宗派や教派が違えばやはり葬儀の仕方は異なります。

ペットの場合はそもそも葬儀を行えない、又は同じお墓に入れることが出来ないと言う場合もあるそうですし、隣のお墓の人から断られる事もあるそうです。

ペットの供養をしてくれるお寺や葬儀業者、またペット専用の墓地は確かに増えつつありますがその歴史は浅く、何百年何千年と続いてきた人の葬儀と比べるとまだまだ対応が追いついていない点が多いと感じます。

それと同時に、ペットの供養には「こうしなければならない」という決まりが無いとも言えます。

では私たちはどのようにしてペットの葬儀や供養をしたら良いでしょうか。

一番大切なのは、 宗教に拘らず自分が納得して後悔の無い方法で供養する事だと思います。そしてその意見は家族でも異なりますので、ちゃんと話し合いをしましょう。ペットの遺骨を同じお墓に納骨するのを嫌がる家族もいるかも知れません。

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ペットの納骨について

納骨の仕方を考えてみましょう。実は宗派によってはお墓に納骨しなければ成仏できないと考えるお寺もあれば、分骨して一部を自宅で保管しても問題ないと考える宗派のお寺もあるそうです。

その他、納骨する時期や方法も宗派によって考え方が違うようですので、ご自身の納得いく方法を検討してみて下さい。

詳しくはペットの納骨についてをご覧下さい。

ペットの法要体験談

四十九日、一周忌、三回忌・・・全て務めたお客様

宗教を重んじる方もいらっしゃいます。自分では遺骨を自宅で保管したかったけれど、お寺の勧めでペット用の墓地に納骨されたそうです。

その後も毎年お盆とお彼岸、命日と月命日、一周忌から13回忌まで全て成し遂げてやっと供養できたような気持ちになれたそうです。

ご自身が納得されて

家族で異なる意見

我が家の愛犬ムックのお話をします。

我が家では兄と私と妹の三人は犬が好きなのですが、実は両親はふたりとも犬が苦手で、特に父は犬嫌いです。いつも汚いとか臭いなどと言う人でした。

そのため、愛犬ムックが亡くなった時は葬儀や火葬についても意見が分かれてしまい、一番簡易的な弔いで済ませました。

ちゃんとお別れも出来たし合同慰霊碑にも入れてもらったので悔いはないですが、父はその後もしばらくは「犬が死んだくらいで・・・」と言っていました。

当店のお客様の中にも、同様に家族と意見が合わないという方がいらっしゃいます。後々に揉め事にならないようにちゃんと話し合い、特に飼い主であるご自身が一番納得出来る方法で弔ってあげてください。

また、家族の中に違う宗教を信仰している人がいるというケースもあるでしょう。家族は仏教でもご自身はクリスチャンというケースがあります。

その場合はどちらの方法で葬儀をあげるか意見が分かれると思います。

どちらも譲れないかもしれませんが、肝心なペット自身が困ってしまわないように、家族内で揉め事は起こさないようにしたいですね。

一番大事なのは自分が納得する事

家族の意見はもちろん大事ですが、やはり最終的には飼い主であるご自身が納得出来るかどうかです。

特に「こうしなければ成仏できない」という事は無いようですので、後々に後悔しないようにしてください。

ある人はお寺から納骨を勧められて納骨したけれど、遺骨か毛だけでも取っておきたかったと言われます。お客様の中には納骨を断り自宅で保管されている方の方が多いようです。