保護犬、保護猫の里親ってどんな感じ?

猫が来た

2014年12月、我が家に猫が来ました。

元野良猫。

保健所から保護施設を渡り歩き、そして我が家へ。。。

いわゆる保護猫です。

ペットを飼い始める時の選択肢として、保護施設の犬猫の受け入れをご検討頂きたく、我が家の保護猫ブログを開始します。

でも、保護犬保護猫ってどんな感じなの?
ペットショップやブリーダーから買うのと何が違うの?

と言う内容で本記事を書いていきます。

今回はその第一話。

猫の里親になった私が、動物保護施設から犬猫を受け入れるとはどういう感じだったのかをご紹介します。

保護犬、保護猫の里親のススメ

猫の里親になり感じた事があります。

それは、ペットショップで買うよりも私に向いていたという事です。

ペットを飼い始めるにはペットショップやブリーダーさんからの受け入れが一般的かと思いますが、動物保護施設で保護されている犬・猫の里親になるという選択もあります。

彼らは捨て犬や捨猫だった子であったり、保健所で殺処分される予定だった子であったり、様々な事情で保護された犬猫たちです。

動物保護施設や動物病院などで一時的に保護されていて、里親を随時募集しています。

我が家の猫2匹も、こうやって我が家にやってきました。

私が里親なら、この子たちは養子と言うのかな?(笑)

眠る猫

では、どんなところが私に向いていたかご紹介します。

保護猫を飼って良かった事

恐らくペットショップから受け入れた子でもかわいかったでしょう。

しかし保護猫ならではの良さがあります。

ひとつは自分と境遇が似ていると思える事。

世の中楽しい事ばかりではありませんよね。

私も病気したりストレスを抱えたり等、それなりに苦労してきました。

この子たちもノラ時代は飢えて雨にも打たれていたのでしょう、保護された時はすごくやつれていたそうです。

そして殺処分と言う命の渕から生還した子たちです。

それを考えると、何となく自分と似ているような気がするのです。

保護猫の里親になって良かった事、悪かった事

それと、この子をお世話してくれた保護施設の人たちとの交流が生まれたり、近所で保護活動をしている人に出会ったりと、嬉しい出会いがありました。

飼い始めた時、施設の方やその近所の人からお礼を言われました。

自分はその気は無かったのですが、命を助けてくれてありがとうと言われました。

この言葉が忘れられません。

もし今後猫を飼う事があっても、もう一度保護施設から受け入れるでしょう。

保護犬保護猫を受け入れるメリット

保護犬・保護猫をお勧めする理由は、

殺処分される子を助けることが出来る。
お金があまりかからない。
施設の人が相談に乗ってくれ、アドバイスくれる
飼い方の講習を受けられる

等の理由があります。

ひとつずつ見ていきましょう。

殺処分される動物の保護

飼い主自身のメリットではないですが、保護動物の里親になる事で殺処分される動物の保護活動になります。

毎日多くの動物が処分されている現実があります。

その動物を可能な限り保護し、里親を募集している人たちがいます。

里親になると保護施設の人は喜んでくれるでしょうし、動物たちも新しい家族に愛されて暮らすことに幸せを感じてくれるでしょう。

お金があまりかからない

保護動物は無料で譲渡されているケースが多いです。

我が家の2匹の猫も無料で受け入れました。

ペットショップから買うと数万円から数十万円の値段がつきます。

逆にペットショップで買うメリットしては、血統書がついたり、自分の好きな犬種や毛色の子を選んだりすることが出来ます。

相談に乗ってくれる

動物保護施設の人は当然ですが犬猫を飼う事についてとても詳しい知識を持っています。

私は犬を飼ったことはありましたが、猫を飼うのは初めてでした。

そのため何度も相談に乗って頂き、不安を残さない状態で受け入れることが出来ました。

飼い始めてからも病気のことや餌の事など、気軽に相談できる専門家がいてくれるのは心強いです。

我が家の2匹の猫のうち1匹が亡くなったのですが、その時にも親身になって話を聞いてくれました。

お試し期間がある

保護動物の里親になる前に、お試し期間を利用できる場合があります。

私もまずは2週間のトライアルをしてみました。

一緒に暮らしてみて、このまま生活できそうであれば受入れの判断をします。

もし飼うのが無理そうであれば受入を取りやめることが出来ます。

愛称を見たい場合や、初めて飼う人で不安を感じている人などに特におすすめです。

講習を受けられる

私が受け入れた施設では、譲渡を検討する時に飼い方の講習がありました。

その説明を聞き、内容を理解した人だけが里親として認められます。

飼い方の注意点、病気や寿命の事など、知らない事が沢山ありました。

特に保護猫はノラを経験していたりするので病気を持っている事が多く、中には体の弱い子などもいたり、短命の子がいたりします。

それらの知識がつくので覚悟を決めることが出来ます。

保護犬、保護猫を受け入れる時の注意点

保護犬・保護猫の受け入れは良い事ばかりではありません。

病気を持っている子がいる
受入後の飼育状況を報告
ID管理
人に懐かない可能性・しつけ
その他(寄付・血統書・雑種等)

このような事もありますので紹介しておきます。

病気を持っていることがある

保護猫は多くの場合、病気を持っているそうです。

寄生虫がいたり、猫エイズにかかっていたり、私も初めて聞く病気が多くて驚きました。

私が受け入れた施設は動物病院が運営していたのでそれらの病気を検査し、治療し、譲渡が可能になった子だけを引き渡していました。

それ以外の子(病気が治らない子)は治るまで、又は命が尽きるまで病院で面倒を見るそうです。

時にはそういう子を承知で受け入れたいと言われることもあるようです。

病気と同様に、寿命が短い場合があります。

そに理由は一度野良時代を経験しているからです。

検査で見つからない病気を持っていたかもしれませんし、血統が不明なので遺伝性の病気を持っているかもしれません。

ウチの子は2匹受入れ、そのうち1匹は7歳という若さで亡くなりました。

飼育状況の報告

私が利用した施設では、1年に1度、猫の飼育状況の報告義務があります。

文書での報告と、猫と自分が一緒に写った写真の提出を求められます。

私の場合はSNSで保護施設の方と交流しているので写真や近況などは常に把握してもらっていますが、SNSをされていない方は年に一度の貴重な交流の場になるかもしれません。

ID管理

保護犬・保護猫はマイクロチップを埋め込まれていて、管理されています。

その子の里親になったことを管理業者に報告したり、逃げたり亡くなったりした場合にも報告の義務があります。

詳しくは保護施設の人が教えてくれると思います。

性格・しつけの問題

保護された動物や、その犬猫が保護される前にどんな生活をしていたかは分かりません。

もし虐待を受けていたなら人を恐れたり、凶暴な性格を持っていたりする可能性があります。

野良だったらしつけが出来ないかもしれません。

逆に、誰かに愛されて飼われていた子なら人懐っこい性格かもしれません。

そのあたりは施設の方がしっかり把握されていると思いますが、自分との相性なども考慮する必要があります。

去勢・避妊手術

私が利用した施設では全ての犬猫に対して去勢・避妊手術を済ませてから譲渡されます。

ですから、子犬子猫を増やしたいと思っても、それは出来ません。

逆に、受け入れてから手術をするように求められる場合もあるそうです。

その場合の手術費用は自己負担になりますのでご注意下さい。

詳しくは保護犬保護猫の去勢・避妊手術をご覧ください。

その他

保護施設はNPO(非営利団体)だったり、ボランティアだったりすることが多いと思います。

その為、活動資金として寄付をお願いされることがあるかもしれません。

寄付ですからもちろん自由ですが、断るのが苦手な人もいるかもしれませんので情報として頭に入れておくと良いかもしれませんね。

当然ですが、生まれた場所も親も分からないので血統書は付きません。

動物の保護活動

私の知人で、動物保護活動をしている人がいます。

犬を数頭飼っていて、亡くなったら次の子を受け入れています。

人間の勝手で捨てられた動物や、どこかで迷子になって保護された動物など、様々な理由で保健所では動物を受け入れ、殺処分されています。

でも保健所が無ければ町は野良犬やノラ猫であふれ、衛生面や人の暮らしに影響が出てきます。

動物を捨てる人が後を絶たないのは悲しいですが、せめて保護犬保護猫を受け入れる人が増えて、大切な命を救えることを願っています。

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