想いを届けたくて

ムーンライト

1番乗り場に停車中の列車は
西に沈むおとめ座行き。

伝えられなかった想いを届けるため
西の空へ向かいます。

ペットを亡くしたのは自分の責任。
そう思っていたお客様がいました。

その方を支えてくれたのは
話を聞いてくれたご家族でした。

猫の病気に気付けなかった。
自分の不注意で辛い思いをさせてしまった。

そんな後悔を抱えていた私を
支えてくれたのは
話を聞いてくれた獣医さんでした。

皆さんには
話を聞いてくれる人がいますか?

悲しい気持ちや後悔を
誰かに話せていますか?

もしも一人で悩んでいるなら
今夜は星に話を聞いてもらいましょう。

時には「ごめんね」と声に出して
時にはお手紙にしたためて。

この列車に想いを乗せて
届けてもらいましょう。

あなたの想いが届いた時
ペット達もまた
何かを伝えようとしているかもしれません。

あの子なら
何と言ってくれるでしょう。

少しだけ目を閉じて
その声を想像してみてください。

後悔は簡単には消えないかもしれません。
辛い気持ちも、しばらく続くかもしれません。

でも、あの子の気持ちを想像できたら
明日は少しだけ頑張れる。

西の空の星が沈む前に
出発進行。

西に沈む星

撮影後記
あの時こっちを選択していたら…。もっと何かしてあげられたことは無かったか…。
私は、結局何をしても後悔は残ると思います。どこかで自分を許し、謝り、そして許して貰うことが大事です。そのために、出来なかった事ではなく、してあげた事を思い出して下さい。きっとたくさんあったでしょう。たくさん愛していたことを思い出せたとき、少し楽になれるでしょう。
文・写真:三浅俊幸
趣味で星や鉄道の写真を撮り、田舎のニット工場でペットの思い出グッズを製作。星になったマロを思い出しながらお客様のペットロス相談に乗る日々。今夜だけは頑張らず、この停車駅で少し休んで頂けると幸いです。

作者の想い

星の停車駅

星になったペットを想う