職場の先輩からもらった驚きのプレゼント

誕生日プレゼント物語り、本日の舞台は猫カフェです。猫を飼えないアキにとって休日の過ごし方のひとつになっています♪

猫のクッション

クッションの紹介

猫の写真で作るオリジナルクッション

私の街にも猫カフェが出来たらしい。

そんな噂を小耳に挟む。

田舎ではあるが、徐々にドッグランやペットグッズのショップなども増えてきている。

いよいよ猫カフェが。。。

私の猫欲求度が一気に高まる。

私が中学の時、父が突然子猫連れて帰ってきた。

元々私が飼いたいと言い始めたのだが、父は猛反対。しばらく口を聞かない日が続いたがいつの間にか私も諦めて誰も猫の話はしなくなっていた。

それがある日突然、父が猫と一緒に帰ってきたのだ。

家族は大慌て。

母はビックリして呆れている。

私は何が起きたのかと混乱してしまい、子猫を抱き、妹と二人でテンションは最高潮に達していた。

『お父さん、この子どうしたの?あんなにダメって言ってたのに』

『実は、その、、、会社の部下がこの子の里親を募集してて・・・
アキ、猫飼いたいって言ってたし・・・
ダメなら明日会社に連れて行って返してくるけど・・・』

『ダメ!
あ、いや、ダメじゃなくて、会社に連れて行っちゃダメ!
この子うちで飼いたい』

リリと名付けた。

そんな突然の出来事から12年。昨年リリがいなくなってから半年が経つ。

猫カフェ行くとリリのこと思い出しちゃうかな。。。

ずっと悩みながら歩いていると、いつの間にかカフェの前に立っていた。

カランカラ~ン

ドアを開けると昔の喫茶店のような鈴の音。

猫たちは突然の音にも慣れたものだ。

すると・・・

『あれ、アキさん』

『え!? あ、Sさん?』

『こんなトコで会うなんて、最初見違えたよ』

そこにいたのは憧れの先輩、Sさん。

職場には私と同じ名字が3人いるのでアキさんと呼ばれている。

『ここよく来るの?』

『い、いえ、初めて・・・』

『猫、好きなんだ』

『はい、去年まで飼ってて・・・でも亡くなっちゃって・・・』

『そう、それは辛かったね。
実は僕も、以前飼ってたんだけど、忘れられなくてね。たまに来るんだ。』

Sさんは職場の雰囲気とは違って、Tシャツにジーンズ、髪も軽く調えただけのラフなスタイル。

こっちの方こそ見違えるようだ。

声掛けられなかったら分からなかったかもしれない。

その日からSさんとは仕事の合い間に話をするようになった。

最初は猫の話が多かったが、休日の過ごし方や仕事に対する想いなど、彼と話しているとリリを失った寂しさを忘れる事ができた。

誕生日や血液型を聞いた時はキョトンとしていた。

どうやらこれは女子の会話らしい(笑)

その後私たちは猫カフェで会うようになった。

特に改まって待ち合わせをしていた訳ではないが、「明日行く?」と、どちらからとも無く誘い合うようになっていた。

私の誕生日の前日、

「明日、行く?」

といつものように声を掛けられる。

その声のトーン。やっぱり、私の誕生日なんて覚えていないよね。。。

淡い期待を持つのはやめよっと。

カフェに着くと彼が先に座ってた。

膝の上には猫が丸くなっている。

隣に座り、猫の背中を撫でさせてもらい、おもちゃで猫たちと遊んでいつもと同じ時間を過ごした。

やっぱり誕生日の事は覚えていないようだ。。。

『この後、時間ある?』

別れ際、ドライブに誘われた。

ドキドキしながら付いていく。

街を一望できる展望台につくと、Sさんは後部座席をゴソゴソとし始めた。

『これ、誕生日のプレゼント。』

諦めかけていた私の気持ちが一気に膨らむ。

『リリちゃん、家族の皆さんにかわいがってもらって、幸せな一生だっただろうね。
きっとこれからもアキさんの心の中で行き続けてくれると思うよ。』

渡されたのはリリをデザインしたクッションだった。

クッションは家族全員が見られるようにリビングに置くことにした。

Sさんの心の真相はいまだに不明だが、このプレゼントを選んでくれた彼の気持ちは私の猫心を暖かく包み込んでくれるものだった。

猫のクッション

思い出の写真で作るオリジナルクッション

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この物語りはフィクションですが、登場する猫の写真で作ったオリジナルクッションは本物です。

金額は2013年9月現在の価格です。今後変更される場合もありますのでご注意下さい。

商品の詳細、価格等については下記の「商品の詳細はこちら」のリンク先をご覧下さい。

写真で作るオリジナルクッション。

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