今日は私自身の経験をお話しします。
このブログでは私がペットロスから立ち直れたきっかけを綴っていますが、今日はその一つ、「亡くなる覚悟」についてお話ししたいと思います。
私は毎日のように、お客様からペットロスのお話しを聞く身です。
その為、いつかうちの子(2匹の猫)ともお別れが来ることは何年も前から覚悟していました。

そうして、一緒にいられる今の時間を大事にしようと、毎日自分に言い聞かせていました。
マロ(右のキジトラ猫)の病気が見つかった時、獣医さんに次のような話をしました。
私は仕事でメモリアルグッズを作っている事。
お客様からペットロスの話を聞いている事。
いつかお別れは来る事を覚悟している事。
お別れの覚悟を常に持っていたとは言え、それまで他人には言っていませんでした。
けれど、それを獣医さんにお話しした時、その覚悟が急に現実味を帯び、言葉の重さを感じました。
「あぁ、もうすぐ本当にお別れが来るのか」と。
病院ではマロの余命宣告を受けていました。
そして先生とペットロスについてお話させて頂いていたのです。
自分で認識しているつもりでも、他人に話すことでその認識は更に明確になるのを感じました。
獣医さんに話をしたのが良かったのかもしれません。
言葉に出すのは辛かったのですが、先生とペットロスについて話をすることでリアル感じられるようになり、本当の覚悟が出来たと思います。
「そうだ。マロはもうすぐ天国へ行く。これは受け入れなければならない事実。」
その後2か月でマロは亡くなりました。
例え覚悟をしていたつもりでも、誰にも話せていなかったら私はこの辛さを一人で抱えていたでしょう。
他人に気持ちを話していたことで、私の気持ちは救われたように思います。
辛い時は、
「マロの先生が私の気持ちを分って下さっている」
と感じます。
それだけでも心の支えになっています。
でも実際のところ、いくら覚悟が出来ていたとはいえ、やはりペットロスの寂しさや辛さからは逃げることは出来ません。
