高価なプレゼントのお礼

ファンデルワン

ペットの写真で作ったオリジナルクッション♪

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短大を卒業し、地元に戻り、就職も決まってほっとしています。

私がいない2年の間にこの町もなんとなく変った気がする。

大きな道ができたし、有名な会社の工場が県外からやって来てる。

私は小さな会社の事務員として就職が決まりました。

卒業、引越し、色々準備することがある。

そんな折、ずっと良くしてくれていた大家さんから就職祝いにって、プレゼントを頂きました。

私は大学の2年間はアパート暮らし。

昔ながらのアパートで、一軒家の中に大家さんも一緒に住んでいて、部屋が5つある。

トイレとお風呂、洗面所などは共同で、各部屋は和室で結構広いんだけど、押入れ程度しかない。

大家さんに子供は無く、ご主人さんも先立たれ、私たちには本当の家族のように接してくれた。

「こういうアパートは、もう古いのかしら。」

これがおかあさん(大家さん)の口癖。

そう、私はいつしかおかあさんと呼んでいた。

「もうあなただけになったね。」

私が入った時は子連れの若いママさんが一人いたけれど、すぐに再婚してアパートを出たきり、ココには私とおかあさんのふたりだけが住んでいる。

ふたりだけになった頃から私は、アパートで飼われている雑種犬のココロちゃんの散歩にご一緒するようになった。

とても穏やかなおかあさんの話は楽しかった。

梅の花が咲いたねとか、お豆腐やさんが今日は遅いね、とか。

帰り道、アパートの前の坂で見る夕日が好きだった。

「ゆきちゃんも卒業ね。おめでとう」

「おかあさん、ありがとう。本当にお世話になりました。」

「これね、気に入ってもらえるか分からないけれど・・・」

そういって、手渡してくれたのがこのネックレスでした。

卒業と、就職祝いに。

「そんな、こんな高価なものもらえませんよ。」

とても素敵なネックレスだったけれど、大家さんから受け取るには明らかに高価だった。

「いいの、プレゼントさせて。」

入学式、就職活動・・・。

いつもジーンズとTシャツだった私がたまにスーツを着るとおかあさんは見違えたと言ってくれる。

きれいだと言ってくれる。

私もちゃんとおしゃれをしなきゃいけない年齢になったんだ。

おかあさんに教えてもらった。

卒業式、そのネックレスをつけて出席した。

実家の母と、こっちのおかあさんも同席をお願いしてみたが、大家さんの方は遠慮され、式が終わってからアパートの前で写真を撮った。

『2年間、あっという間でした。

短いようでとても長く感じ、ずっと一緒にいた気がします。

たまに、遊びに帰ってきても良いですか?』

涙のお別れをし、私は田舎に帰る。

後日、お手紙を書いた。

おかあさんとアパートの前で撮った写真を同封し、ネックレスのお礼と2年間のお礼を込めて、ココロちゃんの写真で作ったオリジナルクッションをプレゼントした。

気に入ってくれると嬉しいな。

落ち着いたら遊びに行こう。

ココロちゃんの散歩、また一緒に行きたいな。

あの夕陽を見に行こう。

ふたり目のおかあさんへ。

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春になるといつもとは違ったご利用用途でクッションのご注文が入ります。

ご入学や就職のお祝いに、またその内祝いに贈ったり、退職などでペットのクッションを贈ったりされるようです。

本日はそんな一場面を想像しながら物語り形式でクッションのご利用シーンをご紹介させて頂きました。

皆さんの新しい生活を応援しています。

作者紹介

三浅俊幸

ニット作家:三浅俊幸

我が家のの思い出に愛犬愛猫の写真で作品を作っていると「作って欲しい」という声があり、それが口コミで広がり、今のお仕事に繋がっています。皆様とペットのお話しをしながら作品作りをしています。

ペットオリジナルクッション

作成シーン

ペットロスの相談に乗りながら糸を編んで作ってます。

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