知人がペットを亡くした時、その話題に触れてあげた方が良い時と、良くない時があります。
例えば、家族や恋人などとても親しい関係にある場合はお話ししてあげたり、気持ちを聞いてあげたりすることもあるでしょう。
でも仕事や趣味で繋がっている人、又は時々会う親戚など、微妙な距離感の相手にはどう接したら良いか迷う時があります。
先日こんなことがありました。
私の経験
私はある趣味のサークルに入っています。
年に数回程度の集まりがあり、楽しい時間を過ごします。
その中のある人がペットを飼っていて、人づてにそのペットが亡くなった事を知りました。
闘病中だとは聞いていましたが、詳しい事は分かりません。
後日その飼い主さんに会った時、その人はとても元気そうに笑顔を見せていました。
その時、私は愛犬のことを聞くべきか、とても迷った結果、聞くのを控えました。
ペットの話をしなかった理由
私は彼女の愛犬が亡くなった事を、本人に聞きませんでした。
その理由は、彼女がその日にとても明るい笑顔で参加していたからです。
ペットの話をするとおそらく泣いてしまうでしょう。
私も同じ経験をしていますので、自分でも泣いてしまいますから彼女の気持ちは良く分かります。
サークルでは同じ趣味の人が集まっていますし、とても楽しい時間を過ごしていました。
そして他にも参加者がいましたので、その場で泣かせるような話をしない方が良いと思ったのです。
特に彼女がとても良い笑顔で過ごしていたので、本当は悲しくても頑張っているのだろうとお察ししました。
帰り際に一言話すのも考えましたが、せっかく楽しい時間を過ごしてもらっているので、今はそっとしておいた方が良いと思いました。
今、その人が泣いても良い環境かどうか、見極めてあげると良いかもしれません。
他に人がいなかったら
もしその場に、他人がいなかったら話をしていたかもしれません。
ふたりだけ、又は事情を知った人だけなら、お悔やみの一言を言えたでしょう。
相手との関係で変わる事情
私は、亡くなったペットの話をするのは嫌いではありません。
聞かれるのも嬉しいです。
でも、それは気の合う相手に限られます。
相手が自分をどの程度信頼してくれているのか、それがまだ分からない場合はあまり無神経に聞かない方が良いでしょう。
人間関係が深まってから、大切な話をする方が良いと思っています。
当店のお客様のご様子
ペットを亡くした人へ、思い出として贈りたい。
そのようなご依頼を頂くと、お相手の方はとても大切な存在だとすぐに分かります。
また、言葉では伝えきれない事があり、でも支えてあげたいと心から思っているのが分かります。
「自分なりに必死で考えて、色々調べて、このお店にたどり着きました」
「すがる思いで連絡しました」
そのように言われると、大切なお仕事をさせて頂いていると心から感じます。
ペットのお写真で作る、編み物のクッション。
お客様のご相談に乗りつつ、頑張って作っています。