ペットをなくした辛さを分って貰えない/ペットロスを理解されない社会

ペットロスのもう一つの辛さ

ペットを亡くした辛さとは別の理由で、更に辛い思いをしている人たちがいます。

それは、周りの人から

「ペットロスの辛さを分って貰えない」

「誰にも相談できない」

「冷たい言葉をかけられた」

など、まだまだペットロスへの理解が乏しい現実があるという事です。

私も同じ経験がありました。

「ペットが死んだくらいで・・・」

そういわれた時の悔しさや悲しさは忘れません。

当店ではご注文時に、お客様からお話を伺っています。

生い立ちや今までの思い出、初めて迎えた日のことなど、色々なお話を伺い、今回ご注文下さった経緯などをお伺いしています。

時にはまだ悲しすぎて何も話せないという方もいらっしゃいますが、クッションをお届けする頃には少しずつ元気になり、思い出や今のお気持ちなどを話して下さることもあります。

そしてお届け後は、次のように言われることがあります。

「話を聞いてくださって、ありがとう。」

詳しくお聞きすると、今まで誰にも相談できなかったそうです。

一人暮らしをされていて今まで誰にも話せなかったという方。

又は、人に相談したら冷たいことを言われ、それ以来誰にも話せなくなったという人。

世の中から取り残され、一人ぼっちになってしまったと感じていたという人もいらっしゃいます。

そんな皆さんからは商品のお礼はもちろんですが、

「話を聞いてくれてありがとう」

というお礼のメールが届くのです。

そして、

「同じように苦しむほかのお客様たちのためにも、お仕事頑張ってください」

とも言われます。

これが私たちの本当の仕事だと感じています。

私たちが愛犬を亡くした頃は、まだペットの死に対する理解が少ない時代でした。

しかしその当時から、ペットを飼っていた皆さんは同じようにペットロスの辛さを抱えていたのです。

そして、それを自分の心の中だけに留めていたのです。

その辛さを他人に話せるようになったのは最近の事かもしれません。

そんな現代でも、まだまだペットの死に対する社会の理解は乏しいと感じることがあります。

当店ではお話を伺って、クッションを届ける事くらいしか出来ないかもしれませんが、それがお客様の支えになっていれば幸いです。

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