ペットとの別れの相談
ペットを亡くした友人やお客さまから、ペットとの別れについてご相談を受けることがあります。
私が仕事でペットのオーダーグッズを作成しているからという理由もあるでしょうが、友人にとって私は相談しやすい相手なのだそうです。
私は犬や猫を天国へ見送った経験もありますから、なおさらかもしれません。
今回は寂しさを和らげる方法と心が安らぐ場所を作る大切さについてお話致します。
寂しさを和らげる方法
ペットとの別れで心に開いた穴の意味
まずは寂しさの原因についてお話します。
先日私は部屋を整理していたらあるパンフレットを見つけました。
それは今私が飼っている猫がいた保護施設(アミティエという動物保護施設)から送られてきたアミティエ通信に書いてあったものです。
ペットとの別れでぽっかりと明いてしまった心の穴。
それは、ペットをかわいがっていた証拠であり愛していた証拠であり、パートナーとしてたいせつにしていた証拠です。そういう意味では、そのぽっかりと空いた穴は飼い主にとっては勲章と思って良いのではないでしょうか。
という内容でした。
そう思うことが出来れば、これからその穴を大切にして心に留めて生きていけるかもしれませんね。
泣ける場所を作る
お客様との交流
お客様からお寄せ頂くメールを拝見し、ある思いにたどり着きました。
それは、皆さんが泣ける場所を求めているということ。
メモリアルグッズを集めたり写真を飾ったりアルバムを作ったりすると、その場が泣ける場所になります。
涙は流さなくても写真を眺めているだけで心は癒され、ペットと同じ時間を過ごしているような気持ちになれるでしょう。
当店でつくるオーダー商品もその役割を担っているのだと感じるのです。
ご相談のメール
時にはお客様から長文のメールが届きます。悲しさを誰かに聞いて欲しかったといって、ペットとの思い出を語られます。
誰かに話を聞いてもらうだけでも少し楽になれると思います。当店へメールを書いている時間に心の整理が出来、気持ちが少し安らぐのかもしれません。
心を閉ざさないこと
思いっきり泣けたら、少しだけ楽になれると思います。
泣けない時が、一番辛いのですよね。
当店の作品をお悔みギフトに使われた方からは「涙を流して喜んでくれた」とよく言われます。
今まで辛くても泣けなかったのに、一度感情を表に出して心に溜まっていたものを出すことで少しすっきりしたり、気持ちの整理がついたりする場合もあります。
少しでも皆さんが歩き始めるきっかけになれるなら、頑張る皆さんの背中を押すことができるなら、これからも作品作りを頑張ります。
皆様の心が少しでも安らぎますように願っています。
皆さんも泣ける場所を持ってください。そこが心が休まる場所になると思います。
メモリアルグッズの役割
当店ではペットのオリジナルグッズを作成しており、亡くなったペットのメモリアル商品としてのご依頼も多く受けております。
ご依頼を受けた時の私たちの役割こそ、泣ける場所を作ってあげることかもしれません。
お礼の言葉とお客様との交流
お届け後にお礼のメールを頂き、その後何年も交流が続いている人もいます。
時にはお電話で声を聞き、メールで何度かやり取りをさせて頂いているうちにお客様は徐々に元気になられます。
そのメールのひとつひとつがまるで心に開いた穴を埋めていくように感じるのです。
そしていつしかまた私達の元を旅たち、今度は別の目的(お友達へのプレゼント用等)でまたご注文を下されば嬉しいです。
こうやって立ち直る方を拝見していると、これがこの仕事の本当の姿かなと感じるのです。
心の穴を埋めるお手伝い
きっと皆さんが何かを求めているのでしょう。
それは目には見えず、言葉にも出来ず、強いて言うなら心の開いた穴を埋めたいという望みかもしれません。
その為にグッズを作り、祭壇を飾り、写真を飾る。
人間ですから機械のようにスイッチひとつで心の穴を埋めることは出来ませんが、それらの行為がひとつずつ心の穴を埋めてくれるのだと思います。
そして機械と違い、心は成長し、いつかは前に進むことが出来るようになります。
そのお手伝いが出来るなら私達の仕事も意味を持つのかもしれません。
天国のペットとの架け橋
お客様にこう言われるときがあります。
『天国のペットに会えたようだ。』
『うちの子が帰ってきたようだ。』
こんな言葉を頂けて私は嬉しく思います。
ファンデルワンの名前には互いに引き付けあう力という意味があり、ペット達からの贈り物という気持ちを込めて作成をしています。その気持ちは私達の気持ちだけではなく、ペット達が飼い主さまを思う気持ちでもあると思っています。
ペット達の気持ちが皆様に届いたのかもしれませんね。
その架け橋を作ることが出来たならこれ以上嬉しいことはありません。
ペットメモリアルグッズが持つ役割
我が家の愛犬ムックが亡くなった頃はメモリアルグッズは今ほどたくさんはありませんでした。そもそもそのようなものを作るという習慣もまだ少なかったと思います。
しかし今ではネットで検索すればたくさん出てきますし、葬祭センターなどでも紹介してくれます。
それらを作ったり、葬儀の段取りをしていると、少しずつペットの死を受け入れることが出来るのだそうです。
そしていつも傍に置いておくことでこれからも一緒にいられるのだという安心感に包まれるのでしょう。
皆さんも自分に合ったグッズを探してみてください。
心の穴も少し埋まるかもしれません。
簡単な方法としては、写真を部屋に飾るだけでも癒されると思います。