次のペットを飼うことはもうないと思っていた、と言うお客様

私はこのブログで自分のペットロス経験を綴っています。

今日のお話は、

『愛犬の死後、次のペットを飼うことは無いと思っていた私の当時の気持ち』

についてお話しさせて頂きます。

■当店のご紹介
編み物でペットをデザインし、ニットクッションやブランケット等を作成しています。ペットロスのお客様も多く、相談を受けつつ作成しています。

クッション

只今クリスマス前で注文が混み合っていますのでご利用の方はお早めにご相談下さい。

温もりたい

もう、次のペットは飼わない

私たちはペットのメモリアルグッズを作っていますので、お客様からも同様の相談を頂きます。

お客様からよく聞かれる相談がこちら

●もうペットを飼うことは無いと思います。
●別れが辛すぎて、飼えません。
●あの子以外のペットは考えられない。

このような相談を受けつつ、皆様にお返事を書いています。

 

この時私は、このお客様は本当は心のどこかで飼いたいと悩んでいらっしゃるのだと感じるのです。

  • 次のペットを受け入れようか
  • 辛くなるかな?楽しくなるかな?
  • 亡くなった子に申し訳ないかな?
  • またペットロスを経験するのが怖いな。

 

皆さんもそ同じように悩んでいませんか?

 

お客様は誰かにこのように言われたのかもしれません。

「次のペットを飼い始めたら元気になれるよ」

 

又は、飼いたいけれど何かの事情で迷っているという人もいるでしょう。

ご自身で答えが出ているなら、私に相談されることは無かったかもしれません。

私の経験

私は2007年に愛犬ムックを亡くしました。

当時は次のペットを飼うことについて我が家の誰も想像していませんでした。

私も思いもしませんでしたし、誰からもそのような話は出ませんでした。

 

愛犬ムックがいなくなった我が家は会話が減り、なんとなく笑顔も減り、家の中も少し暗くなっていったように思います。

「あぁ、こんな時にムックがいてくれたらな」

そんな言葉が時々口から出ていました。

 

それでも次のペットを飼うという選択肢が出てくることは無く、ただ日々が過ぎていきました。

 

私達には、ペットロスをもう一度経験するという不安はありませんでした。

ムックとの別れは辛かったけれど、それが嫌で次のペットを飼えないという事ではなかったのです。

「出会いがなかっただけ」

だったのかもしれませんし、

いつまでも皆がムックの事を大事に思っていました。

 

しかし、気持ちの変化は突然起きたのです。

近所で猫を飼っている人がいて、当時は猫を外に出して自由に散歩させることも普通の事でした。

私は時々撫でさせてもらっていて、ご主人さまの一言で急に猫を飼いたくなったのです。

ムックとのお別れから7年後の事でした。

 

さて、お話をお客様に戻しましょう。

次のペットは飼えない、と言っていたお客様の中には、数か月後、数年後に飼い始めている人がたくさんいるのです。

 

私に相談したことで気持ちが楽になったという人もいます。

「きっと自分はまた辛い思いをする、だから飼わない」

「次の子を飼うと、亡くなった子に申し訳ない」

そんな意地のような気持がすーっと解けて、楽になったと言われます。

 

また、私のように突然の出会いをきっかけにご縁あって飼い始めたという人も多いです。

 

人の気持ちは時間と共に変化します。

それはごく自然の事です。

「もう絶対飼わない(飼えない)」

と言っていた人達が、新しいペットに癒されています。

 

あるお客様から、

「やはり家の中に猫がいるのはいい事ですね」

と言われた時、私はとても嬉しい気持ちになりました。

 

反対に、亡くなった子の思い出にずっと浸っている人もいます。

天国のペットのお誕生日や命日などに連絡を頂いたり、製作依頼も頂いたりしています。

ニットクッション

最愛のわが子をいつまでも一途に、大事に思う気持ちもとても愛おしく感じます。

 

今は結論を出さなくても良いと思います。

強い決意は時に自分の未来を狭めます。

 

「もう飼わない」

と決めるのではなく、

「今は飼わない」

くらいで良いのではないでしょうか。

 

またいつか、気持ちが変わるかもしれません。

 

ずっと今の気持ちのまま変わらないかもしれません。

 

どちらも良い事です。

素敵です。

どちらも、ペットを愛している証です。

 

その気持ちを大事にして頂ければ幸いです。

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