天国のペットが寂しがらないようにしてあげる

クッション届きました。ずっと寂しくて苦しかったのですが、私があの子を思い続けていれあげれば、あの子も寂しくないかなって、クッション抱いてたら思えてきました。そう思ったらこの寂しさも悪くない。素敵なクッションありがとうございます。

ペットオリジナルクッション

編み物で作るクッション

皆さんこんにちは、ファンデルワンの三浅です。

お客様のお話しを聞きながら、ペットのメモリアルグッズを作っています。

ペットが亡くなった後も、魂は自分の近くにいると信じている人も多いでしょう。

そんな時は、ペットが寂しがらないように写真を飾ったり話しかけてあげたりして、今でも一緒にいる事を伝えてあげているうちに私達の方が癒される事もあります。

祭壇を設けてお花やグッズを飾ったり、お気に入りだったおもちゃを供えたりするのもペット達が寂しくならないようにするためだと思います。

自分よりも天国のペットの方が寂しがっているから、寂しくないようにしてあげようとする事で、自分の寂しさは少し和らぐのかもしれません。

愛犬との思いで写真

こちらは2006年ごろ撮った、天国の愛犬ムックと私のツーショット写真です。

部屋には写真を飾ったり、オリジナルグッズを作ったりしているうちに私達も元気になってきました。

今回は、天国のペットが寂しがらないようにどうしたら良いか考えてみましょう。

お墓参り

ムックは大型犬なのにとても寂しがりやの犬でした。ですので亡くなった時は毎週のようにお墓参りに行き、ムックに会いに行っていました。

愛犬のお墓

こちらがお墓。たくさんのペットが眠る合同慰霊碑です。

そんなある日、気がついたことがあります。

ここはいつ来ても綺麗な花が供えてあり、お線香からは煙が出ています。

ついさっきまで誰かが来ていたのが分かります。

その時気がつきました。ムックにはたくさんの友達がいて、少しも寂しくなさそうだと。

お墓参りに行くのはもしかしたら自分が寂しいからかもしれないと思いました。

私がムックを引き止めてはいけない。そう感じたとき、私も元気になれたような気がします。

そして、自分が辛い時はムックに会いに行き、今では私の方が助けてもらっています。

お墓参りに行ったあとはなぜか悩みがなくなり、心がすっきりするんですよね。

ご自宅にお墓を作られる方もいらっしゃいます。

その場合はこれからもずっと一緒にいられますし、毎日でもお参りが出来ますね☆

ご家庭の事情に合わせて皆さんが工夫されているようです。

特にペットと一緒に写ったツーショット写真を大切にする

そんなある日、お客様からこんなメールを頂きました。

『この子は甘えん坊でとても寂しがり屋でした。ですので、愛犬が寂しくならないように、私と一緒に写った写真で作成をお願いしたいです。』

そう言って送ってくださったお写真には飼い主さまに抱かれてとても嬉しそうなわんちゃんと、あふれる笑顔の注文者様が写っていました。

私達が嬉しかったのは、お客様の愛犬を思う気持ちです。

どの作品も手を抜くのとはありませんが、このようにコメントを下さるといつも以上に丁寧なつくりをしたくなるものです。

いつもは品質の良いものを作ることに専念します。いわゆる仕事としての作品作りです。そしてご事情を話してくださった方は商品に対するお気持ちや愛犬への愛情が伝わってきますので、私達も自然と心を込めた作品になって行き、今後も記憶に残る作品が生まれます。

肌身離さず持ち歩く物

亡くなった後、思い出の物をいつも持ち歩いている人もいらっしゃいます。

その方は、当店のひざ掛け(編物アートDuo)を畳んで、鞄に入れて持ち歩いているそうです。

お友達との会話の中でペットの話しが出ると自慢しあったり、お店や車内などちょっとした時にひざ掛けとして使ったりするそうで、汚れてきたら同じ物を注文したいとおっしゃっていました。

ペットは亡くなってしまったけれど、いつでも一緒にいるような気持ちになるとおっしゃっていました。

猫のオリジナルひざ掛け

詳細はこちら

祭壇の飾りつけ

商品お届け後に祭壇のお写真を送って下さる方も多いです。

特にリピーターさんの場合は、その都度お花やグッズが増えていく写真を見せてくださいますので、最初は少し寂しかった祭壇も年々賑やかになって行きます。

一周忌の頃はまだ寂しそうだったメールも、2年3年と経つにつれてだんだんと明るくなり、絵文字入りのメールやわんちゃんが元気だった頃の写真も送って下さいます。

毎年命日に注文下さる方もあれば、亡き愛犬の誕生日にご注文下さる人も。

私もムックの誕生日にはケーキを買ってきたり少し自分の物を買うきっかけになったりしています。

話を戻しまして、祭壇のお写真を拝見すると、たくさんのオリジナルグッズが置かれている事もあります。

私が一番注目しているのは骨壷です。数年前までは、骨壷は白のみで少し寂しい感じでしたが、最近ではかわいい物が増えたようですね!色は淡いパステルカラーで天使の彫刻も付いていたり、また愛犬の名前を入れてくれるサービスもあるようです。

以前、あるお客様からこういわれました。

「骨壷を包む物に愛犬の顔を編みこんで欲しい」

でも、いくつか試作してみましたが、大きさが小さくて編み物で作るのは不可能でした。結局そのお客様は当店のラッピング用紙で包み、リボンで結んでくださったようです。それでもとてもかわいくなったと喜んでくださいました。

祭壇を飾る理由はいくつかあります。自分の寂しさを紛らわすために飾る方もあれば、天国の愛犬が寂しくならないように賑やかにされる方もいらっしゃいます。

また、こんな話を聞いたこともあります。

祭壇を飾ることで、その一つひとつの行為が自分の心の整理になるのだそうです。

何かのけじめが付くのかもしれませんね。

祭壇の飾り方で愛犬への思いを計る物ではなく、写真を飾ってお花を添えるだけでも良いと思います。何か思い出の残る物を置いておくと、わんちゃんが天国から見て、自分の存在がまだこの家の中にあると感じてくれるかもしれません。

皆様の心が少しでも休まりますように、今日も作品作りに頑張ります。

お届け後に知る、亡くなったペット達

お届け後に、「実は亡くなった子です」と聞くこともあります。

場合によっては長文のメールやお手紙で生前のご様子をお話し下さったり、最期の時はどんな様子だったかをお話し下さいます。

その方たちは誰かに話を聞いて欲しかったのだと思います。でも誰にも話せずにいたある日、当店の商品を見つけてご注文下さいます。そして私とメールの交換をするうちに少しずつ心を開くようになり、お届け後に商品を見て『うちの子が帰ってきた』とお礼のメールを下さるのです。そして『実は・・・』と教えて下さいます。

今まで泣けずにいて辛かったのだと思います。

私達の仕事はペットのお写真で思い出のグッズを作ることですが、お客様にとって一番大事なことは泣ける場所が欲しいということだと感じています。

悲しみを誰かに分かってほしい、自分のペットの話を誰かに聞いて欲しい、そういう場所があれば気持ちの整理も早く出来るのではないでしょうか。

当店がそのお役に立てるなら、それが私達の勤めだと感じています。

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