私たちはペットのオーダーグッズを編み物で作っていますが、ご注文の時に相談を受けたり、辛い気持ちをお話し頂いています。
お話を伺っていると、ペットロスの辛さを一人で抱え込んでいる人が沢山いるのに気づかされます。
中には家族にさえ相談できないという人もいます。
こんな悲しい事があるでしょうか。
しかしそれが実際に起きているのです。
実は我が家もそうでした。
父はペットが嫌いだったのです。(当時の様子はこちら)
当時私は辛かったですが、今お客様の中に同じ思いをしている人がいるのです。
私は皆さんの相談を受けるようになって数年が経ちます。
その中で気づいたこととして、気づいたことがあります。
それは、
ペットロスの一番の苦しみは、自分の気持ちを理解してくれる人がいない事。
そして一番の救いは、自分の気持ちを誰がが分かってくれること。
この2つの事が満たされれば、辛くても頑張れるようになったという人をたくさん見てきました。
では、これらを乗り越えるにはどうしたら良いでしょうか。
それは、やはり誰かに相談するという事です。
前置きが長くなりましたが、今日はペットロスの相談について考えてみましょう。
ペットロスの相談する相手
まず大事なこととして、相談する相手を選ばなければいけません。
ペットに興味のない人、自分の気持ちを分かって貰えそうにない人には相談しない方が良いでしょう。
中には、「たかがペットが死んだくらいで・・・」と感じる人もいますし、実際に言われることもあります。
たとえ家族や親友でも。
悪気はなくても、ペットを飼ったことがない人にとってはそれくらいの認識しかない場合があるのです。
ペットロスの悩みはどんな人に相談すればいい?
では、どんな人に相談すれば良いでしょうか。
ペットを飼っている人が良いでしょう。ペットを亡くしたの経験がある人なら尚良いと思います。
辛い気持ちを分かってくれると思いますし、寄り添ってくれるでしょう。
もし今は時間が無いという状況でも、気にかけてくれて、後日ちゃんと連絡をくれると思います。
ペットを通じて仲良くなった人も良いでしょう。
優しい言葉をかけてくれるかもしれませんし、話を聞いてもらうだけでも自分の気持ちが落ち着くと思います。
ペットを飼っていない人でも、相談に乗ってくれる優しい人もいます。これは今までのお付き合いの中で判断するしかないですが、信頼できる人なら相談してみてはいかがでしょうか。
相談する相手が見つからない時は、信頼できる動物病院や動物施設の方はいかがでしょうか。
私は猫の主治医の先生に相談していました。
また、ウチの猫は動物保護施設から受け入れた子でしたので、施設の方に猫の死を報告し、その時に少し相談しました。親身になって話を聞いてくれて、優しい言葉をかけて頂きました。
それでも相談相手が見つからない時は、ペットロスに関するカウンセリングもあります。
こちらは少しお金がかかるようですが、プロのカウンセラーさんが受け止めてくれますので、信頼して頼むことが出来ると思います。
相談しすぎには注意を
私はお客様から沢山相談を受けています。
私はカウンセラーではないですし、相談を受ける事は本業の仕事ではないですので、相談に乗っている時は仕事(作品作り)が出来ませんし、作成も遅れますし、同じ人から何度も相談が続くと困ることもあります。
皆さんはたとえ信頼している相手であっても、相談のし過ぎには注意してくださいね。
どんなに優しい人でも、毎日何時間も相談を受けると時間を取られますし、同じことを何度も聞かされると精神的にも滅入ってしまう事もあります。
優しい対応をしてくれるかもしれませんが、ちゃんと限度も考えて相手の気持ちも配慮しましょう。
ペットロスの相談をしない方が良い相手
先ほども少し触れましたが、ペットロスの相談をしない方が良いという相手もいます。
それは家族であっても、親友であっても、気持ちを理解してもらえない場合があります。
時には、相手がどんな考えの人か分からない時でも、ペットの死を話さなければならない場合があります。それは仕事関係です。
ペットの死を理由に仕事を休むときの注意点も合わせてご覧ください。
お客様から送られてくるペットロスの悩み
私たちはペットの写真を編み物で表現し、メモリアルグッズを作っています。
亡くなったペットの注文を受けた時は、天国からの贈り物という気持ちを込めて作成しています。
注文の際には長文のお悩みのメールを頂いたり、何通も頂いたり、時には電話口で涙ぐんだりされる方もいらっしゃいます。
それによってお客様が元気になられるのなら、と思い、私も可能な限り対応させて頂いています。
私はお話を聞くことしか出来ないかもしれませんが、
『話を聞いて下さってありがとう』
『今まで誰にも話せなかった』
『家族にさえ辛く対応されるのに、相談に乗ってくれて嬉しかった』
というような言葉まで頂いています。
その言葉に背中を押されて作品作りも出来ますし、私の存在が少しでも皆様のお役に立てたならよかったと感じています。
私の犬や猫との別れを経験し、彼らは戻ってくることはありませんが、頑張って生きていこうという前向きな気持ちになることは出来ると思います。
そんな皆さんのきっかけになれれば幸いです。