愛犬愛猫の死,ペットロスを理解してもらえない。家族との温度差が苦しい時は

相談

良くいただく相談
家族はペットロスから立ち直り、自分だけがまだ抜け出せません。いい加減に忘れなさいと言われますが、忘れなければいけないのでしょうか。
自分は泣く事さえ許されないのでしょうか。

ペットを亡くして自分がペットロスになった時、家族からの理解が得られなければ辛い思いをすることになってしまいます。

お客様の中にも、ペットの死に対する家族との温度差に苦しんでいる人がいます。

皆さんからの相談内容と、その時の対応の仕方について考えてみましょう。

目次

  • 私の経験
  • お客様の体験談と対応の仕方
  • 温度差に隠された意味
  • 温度差が苦しい時は

【ブログ筆者の自己紹介】
お客様のペットロス相談に乗りながら
糸を編んで
メモリアルグッズを作っています

作成シーン

ニットの温もりがうちの子抱いてるみたい(レビューより)

クッション

相談

私の経験

まずは私の体験からお話ししましょう。

父との感覚の違い

愛犬ムックが亡くなった時、父はこう言っていました。

「泣いても仕方ない。死んだ者の事を考えても意味が無い。早くもとの生活に戻しなさい」

 

当時の私たちにはそんな父の考え方を受け入れる事は出来ませんでした。

あんなに愛情いっぱいに暮らしていた愛犬が亡くなったのに、泣く事さえ許されないの?

自分だってかわいがっていたじゃない?

当時は父との感覚の違いにショックと怒りさえ覚えたほどです。

私の対処法

父の発言は当然受け入れがたく、辛い気持ちになり、怒りを覚えました。

当時の私には父に対して反論する気さえしませんでした。

そんな事をしてもムックは喜ばない。

ムックのいない寂しさだけで胸はいっぱいで、何もいえませんでした。

私は父を避け、会話はもちろん、同じ部屋にいる事さえ避けていました。

遠くで私のことを何か言っているのも聞こえましたが、

「また何か言っているよ。しつこい人だな」

と思い、相手にしないようにしていました。

今思うと、私を心配していたのかな?と思いますが、当時の私には受け入れられませんでした。

時間が解決

今思えば、父は死と向き合うことが出来なかったのかもしれません。

又は、無理に前に進もうとしていたのかもしれません。

その考えを受け入れることが出来ない私たちとは、結局お互いに理解し合える事は無いまま時間が過ぎていきました。

今は父の前で愛犬ムックの話をする事はありません。

そして父も、私たちがムックのお墓参りに行ったりオリジナルグッズを作ったりする事に対して何も言わなくなりました。

こうやって仕事としてペット達のメモリアルグッズを作っている事も認めてもらっています。

犬のことが嫌いだった訳ではなく、何か特別な理由があったのかな?と感じています。

お客様の体験談

夫の気持ちが理解できない

40代女性からの投稿をご紹介

私たち夫婦には子供ができず、愛犬が文字通り子供のような存在でした。

その子が亡くなり、私はその寂しさを自分の中に抱え込むしか出来ませんでした。

夫は火葬には付き合ってくれましたが、その後思い出話をしたくても乗り気では無いし、スマホを見たりテレビを見たりして話を逸らします。

毎日辛い思いをしていました。

理解してもらえない辛さ

40代男性

私が一番辛かったのは、自分の気持ちを理解してもらえなかった事です。

猫の死はある意味覚悟が出来ていましたし、いつかは来ることだと割り切ることが出来ました。

しかし、母からは

「いつまでもめそめそするな」

「泣いてどうなる」

「何がしたいの?」

等と言われ、なぜそんな事を言われるのかと母に対する不信感しか無かったです。

その日から母とは猫の話しは一切せず、写真も自分の部屋にだけ飾っていました。

今は母とは一緒に暮らしていないのでたまに帰った時には普通に話しをしていますが、当時を思い出すとやはり怒りというか、無気力感みたいな諦めのような気持ちになります。

家族の対応が辛い時は

家族でペット達の死に対する考え方が異なる場合、自分の気持ちを分かってもらおうとしても理解してもらえない場合が多いようです。

そのような場合は大きく2つの方法で皆さんが対応されているようです。

距離を置く

ちょっと寂しいお話しですが、やはり距離を置くのが一番良いようです。

そしてペットの写真や思い出の品などは自分の部屋だけで飾っています。

特に遺骨は揉め事の原因になりやすいようで、相手の目に入らない場所で管理するのが良さそうです。

このようなお客様はクッションを作った後は自分の部屋に飾り、家族には見えないようにしているそうです。

メモリアルグッズを贈る

ご自身用にクッションやひざ掛けを注文されたあと、追加のご注文を頂くこともあります。

詳しく聞いてみると、愛犬や愛猫の死後、あまり話さなくなった家族がクッションを見て、自分も欲しくなったと言うことでお父さんやお母さんの為に注文されているようです。

理解してもらえないのは誤解であって、本当は同じ辛さを感じていることもあるようです。

一緒に読みたい記事
体験談:猫の死に対する家族の気持ちの違い

理解してもらえる人に話を聞いてもらう

いずれにしても一緒に暮らしていた家族から気持ちを理解してもらえないのは辛いことです。

我慢しているとうつ状態になってしまうことも・・・。

1人で抱え込まずに、理解してくれそうな人に話を聞いてもらいましょう。

私たちがその役割を担う事もあります。

ご注文頂く時にお話を伺うのですが、お届け後には話を聞いてもらえて楽になったと言われます。

トイプードルのクッション

参考記事:ペットを亡くした寂しい気持ちを誰かに聞いて欲しい

ペットの死への意識の違いに隠された意味

お客様の様子を聞いていると、お父さんお母さんもワンちゃんや猫ちゃんが嫌いだったわけではなさそうです。

いつまでも引きずるのが良くないと考え、切り替えたいと言う気持ちがお互いの行き違いを生んでいるように感じます。

特に、最初は反対していた家族が、クッションをお届け後に追加注文をされる様子を見ていると、素直になれない辛さがあるのかもしれません。

克服の為には一度しっかりと泣いた方が良いというお話をしました。詳しくはこちら

辛い気持ちを抑えようとする家族と、それを素直に出してしまう自分との差がこの温度差を生むのかもしれません。

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