愛犬愛猫の死,ペットロスを理解してもらえない。家族との温度差が苦しい時は

良くいただく相談
私以外の家族はペットロスから立ち直りましたが、私だけがまだ抜け出せません。いい加減に忘れなさいと言われますが、忘れなければいけないのでしょうか。
自分は泣く事さえ許されないのでしょうか。

ペットを亡くして自分がペットロスになった時、家族からの理解が得られなければ辛い時間は長引くと思います。

当店のお客様の中にも、ペットの死に対する捉え方が家族間で異なり、感情の温度差に苦しんでいる人がいます。

そこで今回の記事では、皆さんからの相談内容と、その時の対応の仕方について考えてみましょう。

目次

  • 私の経験
  • お客様の体験談と対応の仕方
  • 温度差に隠された意味
  • 温度差が苦しい時は

■筆者の紹介:ニット作家 三浅俊幸
糸を編み、ペットの写真そっくりのニットクッションやニットブランケット製作。その傍らこのブログを書いたりペットロスの相談に乗ったりしています。この20年で製作件数やペットロス相談は13,000件を超えました。この記事が少しでも支えになれたら幸いです。

クッション

私の経験

まずは私の体験からお話ししましょう。

ペットの死に対する、父と私の考え方の違い

愛犬ムックが亡くなった時、父はこう言っていました。

「泣いても仕方ない。死んだ者の事を考えても意味が無い。早くもとの生活に戻しなさい」

 

当時の私たち兄弟にはそんな父の考え方を受け入れる事は出来ませんでした。

あんなに愛情いっぱいに暮らしていた愛犬が亡くなったのに、泣く事さえ許されないの?

自分だってかわいがっていたじゃない?

当時は父との感覚の違いにショックと怒りさえ覚えたほどです。

私の対処法

父の発言は当然受け入れがたく、辛い気持ちになり、怒りを覚えました。

当時の私には父に対して反論する気さえ起きませんでした。

そんな事をしてもムックは喜ばない。

ムックのいない寂しさだけで頭の中はいっぱいで、何も言えませんでした。

私は父を避けました。会話をしないのはもちろん、同じ部屋にいる事さえ避けていました。

遠くで私のことを何か言っているのも聞こえましたが、

「また何か言っているよ。しつこい人だな」

と思い、相手にしないようにしていました。

今思うと、私を心配してくれていたのだと思いますが、当時の私には受け入れる気持ちの余裕はありませんでした。

家族間の考え方の違いは時間が解決してくれた

今思えば、父は死と向き合うことが出来なかったのかもしれません。

又は、過去にしがみつくのではなく無理に前に進もうとしていたのかもしれません。

その考えを受け入れることが出来ない私たちとは、結局お互いに理解し合える事は無いまま時間が過ぎていきました。

今は父の前で愛犬ムックの話をする事はありません。

そして父も、私たちがムックのお墓参りに行ったりオリジナルグッズを作ったりする事に対して何も言わなくなりました。

こうやって仕事としてペット達のメモリアルグッズを作っている事も認めてもらっています。

父は犬のことが嫌いだった訳ではなく、何か別の理由があったのではないかと感じています。

お客様の体験談

夫の気持ちが理解できない

40代女性からの投稿をご紹介します。

私たち夫婦には子供ができず、愛犬が文字通り子供のような存在でした。

その子が亡くなり、私はその寂しさを自分の中に抱え込むしか出来ませんでした。

夫は火葬には付き合ってくれましたが、その後思い出話をしたくても乗り気では無いし、スマホを見たりテレビを見たりして話を逸らします。

毎日辛い思いをしていました。

理解してもらえない辛さ

40代男性

私が一番辛かったのは、自分の気持ちを理解してもらえなかった事です。

猫の死はある意味覚悟が出来ていましたし、いつかは来ることだと割り切ることが出来ました。

しかし、母からは

「いつまでもめそめそするな」

「泣いてどうなる」

「何がしたいの?」

等と言われ、なぜそんな事を言われるのかと母に対する不信感しか無かったです。

その日から母とは猫の話しは一切せず、写真も自分の部屋にだけ飾っていました。

今は母とは一緒に暮らしていないのでたまに帰った時には普通に話しをしていますが、当時を思い出すとやはり怒りというか、無気力感みたいな諦めのような気持ちになります。

家族の対応が辛い時の対応の仕方

家族でペット達の死に対する考え方が異なる場合、自分の気持ちを分かってもらおうとしても理解してもらえない場合が多いようです。

そのような場合は大きく2つの方法で皆さんが対応されているようです。

距離を置く

ちょっと寂しいお話しですが、やはり距離を置くのが一番良いようです。

そしてペットの写真や思い出の品などは自分の部屋だけで飾っています。

特に遺骨は揉め事の原因になりやすいようで、相手の目に入らない場所で管理するのが良さそうです。

このようなお客様はクッションを作った後は自分の部屋に飾り、家族には見えないようにしているそうです。

メモリアルグッズを贈る

ご自身用にクッションやひざ掛けを注文されたお客様が、追加のご注文を下さる事もあります。

購入理由を聞いてみると、愛犬や愛猫の死後、あまり話さなくなった家族がクッションを見て、自分も欲しくなったと言うことでお父さんやお母さんの為に注文されているようです。

理解してもらえないのは誤解であって、本当は同じ辛さを感じていることもあるようです。

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理解してもらえる人に話を聞いてもらう

どのようなケースであっても、一緒に暮らしていた家族から気持ちを理解してもらえないのは辛いことです。

我慢していると状況は悪化していくかもしれません。

1人で抱え込まずに、理解してくれそうな人に話を聞いてもらいましょう。

私たちがその役割を担う事もあります。

ご注文頂く時にペットロスの相談をお聞きするときもあるのですが、それによってとても楽になったというお客様もいらっしゃいます。

トイプードルのクッション

参考記事:ペットを亡くした寂しい気持ちを誰かに聞いて欲しい

ペットの死への意識の違いに隠された意味

お客様の様子を聞いていると、お父さんお母さんもワンちゃんや猫ちゃんが嫌いだったわけではなさそうです。

いつまでも引きずるのが良くないと考え、切り替えたいと言う気持ちがお互いの行き違いを生んでいるように感じます。

特に、最初は反対していた家族が、クッションをお届け後に追加注文をされる様子を見ていると、素直になれない辛さがあるのかもしれません。

克服の為には一度しっかりと泣いた方が良いというお話をしました。詳しくはこちら

辛い気持ちを抑えようとする家族と、それを素直に出してしまう自分との差がこの温度差を生むのかもしれません。

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私の想い・私の願い

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良くある相談内容

ペットロスはいつまで続くの?

私はこう思います。ペットを亡くした辛さは、一生続く。(記事をご覧ください

泣いてばかりでは亡くなったペットも悲しむの?

いいえ、そんなことは無いと思います。むしろたくさん泣いてあげて欲しいと思います。ペットのためにも、ご自身の為にも。(記事をよむ

寂しさや来るがあとから押し寄せてきます

亡くなった時に泣けなかった人や、責任を感じている人の中には、後日辛さが押し寄せてくることがあるようです。私はペット達を信じてあげる事で、辛さから抜け出すことが出来ました。(記事を読む

自分の責任で死なせてしまったと後悔しています

とても多い相談ですが、多分、あなたのせいだと思っているのは、あなただけではないでしょうか。亡くなったペットをはじめ、誰もが、「あなたがペットを愛していた」事実を知っています。この記事で少し楽になって頂けると嬉しいです。(記事を読む

ペットを死なせてしまった後悔や罪悪感から立ち直ったきっかけ

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その他の相談をこちらからご覧頂けます。

作者紹介

三浅俊幸

ニット作家:三浅俊幸

ペットロスの相談を受けつつ製作しています。相談件数は20年で13,000人を超えました。気持ちが完全に癒えることは一生ないかもしれませんが、ニットの温もりでペットを思い出して頂き、頑張る皆さんを応援出来れば幸いです。

京都工芸繊維大学卒業。在学中は繊維工学・編み・織り・素材など繊維全般を学ぶ。

【ファンデルワンのご紹介】
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