ペットロス,ペットの死後、次の子を飼うまでの期間、タイミング、迎える前の注意点

■筆者の紹介:ニット作家 三浅俊幸
糸を編み、ペットの写真そっくりのニットクッションやニットブランケット製作。その傍らこのブログを書いたりペットロスの相談に乗ったりしています。この20年で製作件数やペットロス相談は13,000件を超えました。

クッション

ペットを亡くした後、次の子を迎えるタイミングについての相談

結論から言うと、次のペットを迎える適切な時期に正解はありません。

ペットを亡くして1週間で迎える人もいれば、数年経ってから迎える人、一生迎えない人もいます。

大切なのは期間ではなく、

  • 新しい命を身代わりとして迎えないこと
  • 家族全員が納得していること
  • 新しい子を一頭の個性として愛せること

です。

20年以上にわたり13,000件以上のペットロス相談を受けていますが、「○か月待てばよい」という共通した答えはなく、人によって様々です。

実際には

  • 保護猫との偶然の出会い
  • 家族との話し合い
  • 寂しさより「この子を幸せにしたい」という気持ち

がきっかけになる人が多く見られます。

この記事では、お客様の体験談と私自身の経験をもとに、次の子を迎えるタイミングや注意点について詳しくご紹介します。

 

今回のテーマは

『ペットを亡くした後、次のペットを飼うまでの期間について』

です。

 

皆さん色々な意見があると思います。

 

ちょっと早すぎない?

と思う人もいるでしょう。

また、

寂しいという理由ですぐに別の子を飼うのは良くないと思う

という意見もあります。

 

中でも難しい相談は、家族で意見が分かれる時の対応です。

 

自分は飼いたいのに、家族に反対されている人もいます。

逆に自分はまだ辛いのに、家族が新しいペットを飼い始めてしまったという人もいます。

 

そんな時、私たちの作成するメモリアルニットが家族の心の橋渡しをしてくれる事もあるようですので、後ほどその事例もご紹介します。

 

そして、最初は不安でも新しい子を受け入れたことで

ペットロスから立ち直れた

という人がいたり、

 

また、

幸せなペットが増える

のも事実。

 

そこでお客様や専門家に

  • どのくらい期間を開けて飼っているか
  • 次のペットを飼い始めたきっかけ

等について聞いてみました。

ニットクッション

こちらは我が家のマロのニットクッション。

亡きペットの思い出と新しい家族のお話し、今日の記事が皆様とペット達の幸せにつながれば幸いです。

ペットを亡くした後、次の子を迎えるタイミング

私たちはペットのメモリアルグッズを作りながら、お客様からペットを亡くしたという相談を受けています。

作品作り

時には次のペットを飼うまでの期間について相談されることもあります。

先に結論から申し上げると、次のペットを受け入れられるようになるまでの期間は、人によって違うし、また家族の中でも意見が分かれるようです。

適正な期間は人によって変わる

日が浅い時はまだ早すぎるとか、不謹慎だという意見があります。そんな意見を聞いて受け入れを躊躇ってしまうこともあります。

しかし、それらは個人の意識の違いであって、あまり気にしなくて良い事だと思うようになってきました。

1週間後は早い?

それでは1年後なら良いの?

人によって基準は違うのです。

命を粗末に扱ったり、ただ身代わりが欲しいだけだったりするのはいけませんが、次の子もちゃんと愛してあげられるなら日数は問題ないと思います。

ペットの死後、すぐに受け入れる人

お客様の中には、ご注文時には既に新しいペットを飼っている人も少なくありません。

ご注文の時には皆さんが落ち込んでいてるご様子ですが、お届け後は

「新しく飼い始めた子に引っかかれないように気を付けたい」

と言われます。

 

1カ月も経たないうちに受け入れている人もいます。

 

そういうお客様はこのように言われます。

ペットを亡くした辛さは残るけど、同時に新しい子に癒されるから頑張れます。

その気持ちの中で、ご注文されるようです。

 

ペットを亡くした辛さと、新しいペットがいる幸せが共存した愛おしい日々を過ごされているのでしょう。

その人たちからレビューも届いていますので皆さんがどのように過ごされているかご覧ください。

(レビューより)
ウチの子が帰って来たようです。早速抱きしめて話しかけています。
最近飼い始めた子に引っかかれないよう、届かないところに飾りたいです。
ペットオリジナルクッション
ご注文商品:クッション
Oさま(新しく猫を飼い始めたお客様)
まだまだクッションを抱きしめて亡きあの仔のあたたかさに包まれる時間を大切にしています。でもやはり、家の中に猫の気配がすることは、いいですね。
レビューの全文はこちら
クッション
ご注文商品:クッション

編み物で出来ているから、あの子を抱いているみたいと言われます。『ペットの温もりをもう一度抱きしめたい』、その願いをニットクッションが叶えてくれたと言われます。

ペットを抱いた時の幸せをもう一度。

その思いを胸に抱き、日々クッション製作に励んでいます。

ニットクッション

抱きしめたい人はこちら

そして皆様のレビューを拝見し、私は気づいたことがあります。次のペットをすぐに飼い始める人は、ペットへの愛情が深い人が多いようです。

亡くなったペットと新しい子を比べることなく、それぞれに愛情を注いています。それでも、亡くなったペットを忘れられない人がうちの子ニットクッションの温もりを求めているのかもしれません。

作成依頼の際には相談したいという人もいます。お気軽にご相談下さい。
ペットロス相談はこちら

 

その他にもこんなケースがあります。

ご注文時に泣きながら思い出話をされていたお客様が、商品お届けの時には既に次の子を飼っているという人もいます☆

動物大好きな家庭に来て、新しく入って来た子たちもきっと幸せに暮らしていると思います。

ご縁があった時に飼い始める

ご注文時にはとても落ち込んでいたお客様から、後日連絡を頂く事があります。

「あの時はお世話になりました。ご縁あって新しい子を飼い始めました」

という内容です。

このようなご連絡を頂くと

「元気になってよかった」

と思い、私も嬉しくなります。

 

その期間は様々でが、概ね1年以内に飼い始めているようです。

私も猫を見送った時は2~3カ月くらい経つと気持ちも元気になってきました。

そんなタイミングで良い出会いがあると前向きになれるのかもしれませんね。

 

家族で意見が合わない事もある

お客様からこのような相談を受ける事があります。

「家族が次の子を飼い始めたけれど、自分はまだ受け入れられない」

このような状況は少し辛いかもしれません。

新しい命を迎える時は家族皆さんがちゃんと話し合い、全員の気持ちが一致した時に飼い始めるのが良いようです。

 

お客様からはこのような意見が届いています。

Aさまより
愛犬が亡くなり、最初は家族みんなが寂しい思いをしていました。でも1カ月も経たないうちに娘が同じ犬種のよく似た犬をペットショップで買ってきて、家族で妻だけが受け入れる事が出来ずにいました。なんとかできないかと思って亡くなった方の愛犬のクッションを作ってもらいました。それを見て妻も娘たちも泣き崩れ、亡き愛犬を娘たちもまだ大事に思っているのが妻にも伝わったようです。誤解を解くことが出来たかなと思います。
my dog cat cushion
ご注文商品:ニットのクッション
私は、辛い気持ちを共有してくれる人の存在が、ペットロスを克服する一番の薬だと思っています。
逆に、家族に理解されないと感じた時に辛さはどんどん増していきます。
その誤解を解くきっかけが必要だと思います。
私たちの作品がそのきっかけになることもあり、この仕事の大切さを感じています。
ペットオーダークッションの詳細

 

自分の悩みを聞いてほしい、と言う人もいると思います。ペットロスのお悩みも聞きながら作っていますので、話を聞いてほしいという人はこちらをご覧ください。

次の子を受け入れるきっかけ

予期せぬことをきっかけに、新しくペットを飼い始める人もいます。またそのことによって蘇る辛さと、癒される気持ちの狭間で生活が始まったというお客様のレビューをご覧ください。

Bさま
お久しぶりです。その節はお世話になりました。色々相談に乗って下さり感謝しています。クッションを作って頂いてから半年くらい後、会社の敷地内で子猫が鳴いていて、保護することになりました。見た目はユキとよく似ていますが性格はおてんばです(笑)もう猫を飼う事は無いと思っていたのに…。ユキと比べてしまう辛さもありますが、でもこの子に癒されている自分がいます。

ご注文商品:ニットのクッション(見本は我が家のマロ)
お届け後、このようにずっと連絡を下さるお客様もいます。前向きになれたことや、次の子を飼い始めたことなど近況をお伺いすると、私も嬉しくなります。皆様のお気持ちの支えになれたかなと感じます。

お客様といつまでも交流が続くきっかけとなったニットクッション ▶

相談
レビュー

新しいペットを受け入れて良かったこと

お客様からお聞きしたお話をご紹介します。

お悩み相談はこちら

新しいペットを飼う事で、亡くなったペットと向き合える

まずは私自身のお話をします。

私は2007年に愛犬を亡くし、もうペットを飼うことは無いと思っていました。しかし7年後の2014年にご縁あって、猫の里親になりました。

その後、私の気持ちに変化が起きました。

それは、亡くなった愛犬の事を思い出すようになったのです。

 

あとで気付いたのですが、2007年に亡くなった愛犬ムックによく似た子でした。

動物保護施設の猫

左が以前飼っていたムック、右が今飼っているソラです。

光の加減で色が違って見えますが、両方とも真っ黒の毛で、耳の毛にソバージュが掛かったようなカールがあります。

エサやトイレの世話をしていると、ムックが小さかったころを思い出します。

ムックと似た行動をとったりしているのを見る事もあります。

決して悲しくはならず、楽しかった思い出として向き合えています。

ふたりを比べるのではなく、それぞれの良さを感じて毎日楽しんでいます。

このように新しいペットを飼い始めることで、亡くなったペットとの絆が深くなったと感じる人は他にもいます。

寂しさが紛らわされる

お客様からよく言われる言葉ですが、やはり他の子がいると寂しさが紛らわされるようです。

ご飯やトイレの世話、ワンちゃんなら散歩をしなければいけませんので、泣いてばかりもいられません。

そしてペット達と遊んでいる時間はとても癒されます。

寂しさは当然残りますが、1人でいるより何倍も心強いそうです。

心の傷を癒してくれる

お客様kさまより。

私にとって猫はいつでも辛い気持ちを癒してくれます。

それはペットロスの辛さも同じで、新しい子がいてくれると心の支えになります。

亡くなった子の面影を見ることもありますが、新しい子はその子なりの魅力で私と接してくれて、新しい生活が始まっています。亡くなった子の事は今でも辛いですが、今私は幸せです。

良かったという人の意見

ペットが亡くなった後、新しいペットを受け入れてよかったという人は、やはり新しい子にとても支えられ、癒されているようです。

新しい生活が始まり、次の一歩を踏み出す事が出来たのでしょう。

でも同時に辛さが消えているわけでは無いようです。ただ、辛くても幸せに生きていけるようです。

 

クッションに癒され、また飼いたくなったという人もいます。

亡くなった子と、新しく飼い始めた子の2匹をデザインしてほしいという依頼もあります。

皆さんの想いを受け止めて、今日も作品作りに励んでいます。

愛犬オリジナルクッション

愛犬オリジナルグッズ

ニットの温もりで、気持ちが前向きになれますように。

作っているのはオリジナルのニット製品ですが、お届けしているのはお客様の気持ちを支える何かになれれば幸いです。
実際に作っている物はこちら ▶

新しいペットを受け入れたけど、まだ辛いという意見

新しい子と天国のペットを比べてしまう

お客様とお電話で話していたときの事です。

何度かクッションを作らせて頂いた猫ちゃんが亡くなり、ペットロスになったそうです。

数ヵ月後、ご縁があって猫ちゃんを新しく受け入れることになったそうですが、新しい子を飼っても、ペットロスは続くそうです。

特に、先代の子と比べてしまう瞬間があるらしく、その都度目の前の子に申し訳なくて自己嫌悪になるそうです。しかし、

でも、今の子に助けられるのも事実です。」

とも仰っていました。

次の子を受け入れたいと考えている方は、ペットロスの辛さから逃れる為だけで飼うのは控えた方が良いかもしれません。ちゃんと新しい子と向き合って、その子を愛し、一緒に暮らしたいと思ったときに迎えるのが良いようです。

 

次のペットを迎えられる人・迎えられない人の違い

次のペットをすぐに受け入れられる人と、そうで無い人は何が違うのでしょうか。

それには過去の経験が理由になっているような気がします。

ペットの介護で辛い経験をされた方は、もう飼えないと言う人が多いようです。

別のある人は、やはりペットに癒される喜びや幸せをまた感じたいと、受け入れを決める人もいます。

新しいペットを飼ったら、亡くなった子を忘れた事になるの?

亡くなった子が妬くから、亡くなった子がかわいそうだから。

そんな理由で迷っている人もいらっしゃいます。

でも安心して下さい。

飼い主さんが亡くなった子の事を忘れてしまったなんて聞いた事ないでしょう。

たまに忘れてしまったと誤解される事はありますが、飼い主はペットの事を一生覚えていて、別れの辛さも心に仕舞っているのです。

亡くなった子は嫉妬もしないし、ちっともかわいそうではありませんので安心して下さい。

一緒に過ごせた感謝の方が何倍も大きいはず。

お客様の相談を聞いていると、そう感じます。

この人たちのペットは本当に幸せだなと感じます。

あの子以外に考えられない

このような相談もあります。

「亡くなった○○ちゃん以外は考えられない。でも次の子を飼えば元気になれるでしょうか?」

これはとても難しい相談です。

同じ状況でも人によって違うでしょうし、実際に飼ってみないと分からないと思います。

でも気を付けて欲しいことがあります。

命は身代わりではないという事です。

新しい命は別の個性を持っていますのでその点は知っていてあげて下さい。

参考記事

ペットの死後、次のペットを受け入れる時の注意点

ペットの身代わりを求める人と、うちの子は唯一無二の存在と感じる人

ペットロス/次のペットを飼えば元気になれますか?という質問と私の気持ち

人それぞれ、色々な考え方がある

皆さんが色々な考え方を持って暮らしています。

ペットショップに努めている人や動物病院の先生で、飼っている犬や猫が死んだらすぐに次を飼い始める人もいます。その人たちは自分が受け入れ出来る限界を知っていて、余裕が出来たら1匹でも多く保護し、世話をしています。

その人たちはこういいます。

「経済的理由や家庭環境の面で飼う事が出来るなら、是非飼ってあげてください。そしてペット達を幸せにしてあげると同時に、あなた自身も幸せになってください。」

飼いたければ飼えば良いし、まだ無理だと感じるなら今はやめておけばいい。

人それぞれ、色々な考えで良いでしょう。そしてみんながお互いの考えを尊重し合えるといいですね。

よくある質問、相談内容

Q. ペットが亡くなってすぐ次の子を迎えてもいいですか?

はい。
期間に決まりはありません。

大切なのは「寂しいから代わりが欲しい」ではなく、新しい命を大切に育てたいと思えることです。

Q. どのくらい期間を空ける人が多いですか?

数週間の人もいれば数年後の人もいます。

相談者の中では、ご縁があって1年以内に迎えるケースが比較的多く見られます。

Q. 次の子を迎えると亡くなった子を忘れてしまいますか?

いいえ。

相談を受けてきた中で、新しい子を迎えたことで亡くなった子を忘れてしまった人はいません。思い出はそのまま残り、新しい幸せが加わる人が多い印象です。

特に、オリジナルニット製品の製作依頼を受ける時は、お空組(亡くなったペット)と、今飼っているペットの両方をデザインしてほしいという依頼が多いです。

Q. 家族の意見が違う場合は?

無理に迎えないことをおすすめします。

家族全員が気持ちを共有し、納得した上で迎えることが、家族にとってもまたペットにとっても幸せにつながります。

Q. 次の子を迎えてもまだ辛いのですが普通ですか?

はい。

多くの相談者が

「新しい子に癒されながらも亡くなった子を思い出す」

と話されています。

その両方の気持ちがあることは決して珍しくありません。

一問一答形式で状況ごとにまとめてみました

まだ毎日泣いてしまう場合 ➡ 無理に迎えなくてもよいでしょう

家族の意見が分かれている ➡ まず話し合う

保護犬・保護猫と出会った ➡ 焦らず自分の気持ちを確認する

亡くなった子と比べそう ➡ その子は別の命だと理解して迎える

幸せにしてあげたい」と思えた ➡ 迎えるタイミングの一つと考えられる

20年、ペットロス相談に乗り続けた筆者の感想

ペットを亡くした後、次の子を迎える時期に正解はありません。

大切なのは期間ではなく、

  • 新しい命を身代わりにしないこと
  • 家族で話し合うこと
  • 新しい子を一頭の個性として迎えること

です。

20年以上ペットロス相談を受けてきましたが、迎えるタイミングは人それぞれでした。

早く迎えて幸せになった人もいれば、何年も経ってから迎えた人もいます。

私自身も愛犬の死後もうペットを飼うことは無いと思っていたけれど、数年後に猫を飼い始めました。

焦る必要はありません。

あなた自身の心と、新しく迎える命の幸せを大切にしてください。

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作者紹介

三浅俊幸

ニット作家:三浅俊幸

ペットロスの相談を受けつつ製作しています。相談件数は20年で13,000人を超えました。気持ちが完全に癒えることは一生ないかもしれませんが、ニットの温もりでペットを思い出して頂き、頑張る皆さんを応援出来れば幸いです。

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