次のペットを飼えば、ペットロスは救われますか?

ペットロスのお客様からの相談です。

ペットロスで苦しいです。新しくペットを飼えば気持ちは楽になれますか?

様々なケースがありますが、多くの場合は新しく飼い始めたペットによって救われる部分は多いようです。しかし亡くなったペットへの想いや悲しみが消えることは無いようです。

 

皆さんこんにちは、ファンデルワンの三浅です。

糸を編み、ペットのオーダーグッズを作っています。

 

ペットロスから立ち直るための方法として、次のペットを飼うと良いという話を聞きます。

私たちも作品作りを通して、同じような質問を良くいただきますし、実際に飼い始めたお客様からもお話を聞く機会があります。

その答えは人によって異なるし、飼ってみなければ分からないかもしれません。

しかし次のペットを飼い始めた方は皆さんはとてもこのように言われます。

『確かに新しいペットに救われる部分はありますが、だからと言って亡くなった子を忘れることは無いですし、思い出しては涙する日もあります。』

 

そんな皆さんの中には、とても幸せそうな人もいますし、逆に苦しんでいる人もいます。

■筆者の紹介:ニット作家 三浅俊幸
糸を編み、ペットの写真そっくりのニットクッションやニットブランケット製作。その傍らこのブログを書いたりペットロスの相談に乗ったりしています。この20年で製作件数やペットロス相談は13,000件を超えました。この記事が少しでも支えになれたら幸いです。

クッション

抱きしめたい

新しいペットを飼い始めて幸せになった人たち

ペットロスのお客様に作品(メモリアルグッズ)をお届けした時、既に次のペットを飼い始めている人も沢山います。

その方たちは皆さんが幸せそうで、新しい命を心から愛し、そして亡くなった子(作品のモデルになった子)への愛情も薄れていません。

お客様の声をご覧ください。

haruchika8より:
2022 年 5 月 29 日 9:58 PM
愛猫を虹の橋へと見送り1年たちました。別れは想像を絶する喪失感でしたが、ファンデルワンさんのクッションと膝掛けがあったから、この一年過ごすことができ、感謝しかありません。そして、猫と暮らす幸せを教えてくれたあの仔の気持ちに導かれるように、縁あって保護猫を迎えました。まだまだクッションを抱きしめてあの仔のあたたかさに包まれる時間を大切にしていますが、やはり、家の中に猫の気配がすることは、いいですね。まだ抱っこもさせてくれませんが、あの仔のベッドであたりまえのようにくつろぎます。あの仔のクッションがあたたかくみまもっています。
ペットロスからのご縁でファンデルワンさんと出会えたこと、私にとっては奇跡で必然でした。
ペットを愛する多くの方が、ファンデルワンさんと巡り会えること、心から祈ります。
ありがとうございました。
クッション

このお客様の言葉は多くの事を私たちに教えてくれます。

家の中に新しいペットがいる事により、気持ちが救われる事。

新しいペットを飼い始めてもすぐには懐いてくれない事。

それでも幸せを感じられる事。

愛情が深く、それぞれの猫さんの命や個性を尊重し、そして悲しみと前向きな気持ちの両方を持ち合わせた状態で日々を過ごされる事に、このようなお話を聞けて私はとても癒されます。

ペットロスの克服にはとても理想的な状態だと感じます。

 

私も猫を2匹飼っていて、2020年に1匹が亡くなりました。

まだ元気な子がいてくれているので救われていますが、悲しみは深いままです。

 

更に辛くなる人達

次のペットを飼い始めて幸せになる人もいれば、そうでない人もいます。

新しい命を受け入れたことでさらに辛く感じるようになったという人がいるのです。

亡くなったペットと比べてしまう

亡くなったペットと比べて、

・あの子はこんな悪さをしなかった

・あの子はもっと私に懐いてくれた

・同じ犬種なのに泣き方が違う

このように感じる人もいるようです。

つまり、亡きペットの身代わりを求めてしまうのです。

このような心境では幸せを感じるのは難しいかもしれません。

 

新し命は別の命であり、別の個性を持ち、別の性格を持っています。

それを受け入れて、ご自身も、ペットも幸せになってほしいと思います。

身代わりを求めるのであれば、ペットを飼うのはもう少し先に延ばした方が良いかもしれませんね。

運命の出会い

しかし、最初は懐いてくれないペットに対して、こういう考え方もあります。

「運命の出会いは、ある日突然訪れるのではなく、長い時間をかけて運命の相手になっていく」

これは私の好きな言葉なのですが、我が家の猫(マロ)を飼っていた時にそう感じました。

まろ

我が家のマロです。

最初はあまり懐かず、この子の受け入れは正しかったのだろうかと心配になった時期もありました。

 

キジトラは警戒心が強く、最初はあまり近づいてくれなかったようです。

先住猫のソラとは施設では仲良しだったのですが、半年離れていた為にお互いに忘れてしまい、よくケンカしていました。

 

しかし一緒に暮らし始めて数カ月後にはとても尊敬できる部分が見えて来て、自分にとって最愛の存在になりました。

 

時間をかけて徐々に近づき、気が付いたらこの子との出会いは「運命の出会い」になっていたと感じています。

 

受入は自分だけのためじゃない

受入は焦らず、よく考えて欲しいと思います。

出来れば専門家の助言もあった方が良いと思います。

販売をしているペットショップではなく、動物病院や保護施設の方に相談されるのが良いと思います。

(販売店では、飼うことを進められるでしょう)。

 

自分の気持ちを落ち着かせるためのペットではなく、その子の一生を預かるということを忘れないで欲しいです。

そして、亡くなった子の「身代わりではない」という事も大事です。

新しく受け入れる子は先代のペットの事を知りませんし、関係もありません。

その子自身の個性を持っています。

新しい命として受け入れてあげて下さい。

 

やっぱりペットのいる暮らしは良い

お客様が良く言われる言葉です。

「亡くなった子の事は今でも寂しい。でも、やっぱりペットがいる暮らしは良いですね。」

クッションをお届けする頃には、新しくペットを飼っている人も沢山います。

その人たちは新しい子の事を嬉しそうに話して下さいます。

 

亡くなったペットと比べるのは良くないと言いましたが、上手に比較して違いを楽しんでいる人もいます。

 

亡くなった子に似て○○です。

亡くなった子より良く食べます。

亡くなった子と似ていますが性格はまるで別人・・・等

 

それらを上手に受入らえる人は、新しい子も愛せているようです。

 

つくづく感じるのですが、この言葉に集約されると思います。

「亡くなった子の事は今でも辛い。でも新しい子に癒される自分がいる。」

 

色んな経験をし、新しい命と共に、新しい生活が始まるのですね。

 

また、ペットを飼わないという選択も良いと思います。

私は今の猫がいなくなったら、しばらくは飼えないかなと思っています。

 

ファンデルワンは皆さんとペット達がお互いに幸せになれるのを願っています。

良くある質問

Q、新しいペットが懐いてくれません。

今すぐ結果を求めるのではなく、時間をかけて関係を築いていきませんか?絆は一朝一夕で生まれる物ではないと思います。

Q、次のペットを受け入れるタイミングは?

それは人によって様々ですし、注意点も多いです。こちらをご覧ください。

Q、ペットロス克服のために次の命を受け入れるのは理不尽ですか?

いいえ、私はそうは思いません。次のペットを飼ってペットロスが癒されるのは、新しい命を愛しているからです。そういう愛情たっぷりな人にはたくさんのペットを飼い、みんなに愛情を注いであげて欲しいです。

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作者紹介

三浅俊幸

ニット作家:三浅俊幸

ペットロスの相談を受けつつ製作しています。相談件数は20年で13,000人を超えました。気持ちが完全に癒えることは一生ないかもしれませんが、ニットの温もりでペットを思い出して頂き、頑張る皆さんを応援出来れば幸いです。

京都工芸繊維大学卒業。在学中は繊維工学・編み・織り・素材など繊維全般を学ぶ。

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