ペットロスの乗り越え方/私のペットロス克服方法

ニューファンドランド犬

愛犬を亡くした時の悲しさや寂しさは想像していた以上に辛いものでした。覚悟をしていたつもりでも実際にその時が来ると、まるで世の中から自分だけが取り残されたような、心に真っ暗な穴があいてしまったような気持ちになり、何も手に付きません。この経験は私だけでは無いでしょう。

それから長い年月が経ち、私は猫を飼い始めました。

そして2020年7月、5年間一緒に暮らした猫が天国へ旅立ちました。

その寂しさや辛さをこちらに綴っています。

そのペットロスが酷くなると日常生活に影響が出てくることもあります。

時には周囲から理解も得られず、症状が進むとうつ状態になる事も・・・。

そこで私の経験とお客様からの克服体験談をご紹介しつつ、ペットロスの乗り越え方や上手な付き合い方を探っていきましょう。ペットロスで苦しんでいる人の参考になれば幸いです。

目次

ご注意
私の仕事は編物工場で、その技術を使って編みこみクッションを作っています。カウンセラーやアドバイザー等ではありませんし、精神医療の専門知識もございません。あくまで私の経験談やアドバイスとしてご覧頂ければ幸いです。もっと詳しい自己紹介はこちら

抱きしめるクッション

メモリアルグッズがもたらす気持ちの変化

ペットの居ない寂しさを克服する方法は人それぞれ異なりますし、克服できるまでの時間も人によって違います。

周りの人の理解やケアが大事だと思いますが、まずはご本人さんには無理をせずゆっくり休んでほしいと思います。

ペットロスはなぜこんなに辛いのか

ペットロスはなぜこんなにも辛いのでしょう。それには理由があり、ちょっとしたきっかけで気持ちが楽になることもあるようです。人によって原因は異なると思いますが、克服のヒントになれば幸いです。

ペットロスはなぜこんなに辛いのか

ペットロスになりやすい人

ペットロスは誰でも陥る症状ですが、それが長引いたり重くなったりしやすい人もいます。その人たちはどんな特徴があるでしょうか。ペットロスになる理由を探ってみると克服のヒントが見つかるかもしれません。

ペットロスになりやすい人

ペットロスから抜け出せないと思ったら

ペットロスが長期化したりどんどん酷くなっていく場合は、ペットロス以外の原因が無いか考えてみてください。

例えば仕事のストレスがあったり私生活で上手く行かない事があったりする人も多いでしょう。今までは最愛のペット達が居てくれましたがそんなタイミングで彼らを失ったら・・・。

ペットの死とその他のストレスが重なって、うつ状態になっているかもしれません。

ペットロスが酷くてちょっとおかしいな?と思ったらこちらをご覧下さい

特に身近な人が気付いてあげるなどのケアが大事だと思います。

ペットロスとうつ病

私の経験をご紹介します。

私はペットロスが原因と思われるうつ病の経験があります。

多くの人は日数が経てば元の生活に戻る事が出来ますが、私のように症状がどんどん悪化する人もいることを知ってもらえたら幸いです。

ペットロスとうつ病を読む

ペットロスの克服方法(第1段階)

まずはゆっくり、無理の無い生活をすることが大切です。

しっかりと泣く

ペットロスを長く引きずってしまう人の中には、頑張っている人が多いように思います。

涙を我慢して、心からちゃんと泣けていない人もいます。

出来ればちゃんと涙を流して泣いた方が立ち直りも早いようです。

私も愛犬を亡くした時は慌しさに流されて、ただ寂しさと辛さだけが押し寄せて泣くに泣けませんでした。しかしその数年後、死をちゃんと受け入れられた瞬間があり、その時初めて泣けたような気がして、心がすっきりした経験があります。

その数年後、猫が亡くなった時には(涙もろくなった年齢のせいか)2日間何度も泣きました。その時は深いペットロスにはならずに済んだのです。

別れを受け入れ、悲しみと向き合う事が出来れば立ち直りが早くなるかもしれません。

泣ける人と、なけない人の違いはペットとの別れが辛い時は泣ける場所を作ってちゃんと泣くをご覧下さい。

誰かに話を聞いてもらう(1人で考え込まないで)

しっかり泣いた後は、誰かに相談してみましょう。

子供の頃は家族に悩みを打ち明けたり、友達に相談に乗ってもらったりした経験もあるでしょう。

寂しい時や辛い時、自分の気持ちを理解してくれる人がいれば立ち直りも早いと思います。

特に同じようにペットを亡くした経験のあるお友達や家族なら気持ちも分かってもらえると思いますし、心の支えになってくれるでしょう。

当店でもお客様からのお電話で、ペットとの別れのお話を伺う事があります。

最初は涙ながらに話されていても、少しの間お話を伺っていると皆さんが少し元気になったと言われます。

1人で考え込まずに信頼出来る人に相談してみて下さい。

お勧め記事:

ペットを亡くした寂しい気持ちを誰かに聞いて欲しい

メモリアルグッズがもたらっす気持ちの変化

自分を責めない事

ペットを死なせてしまったのは自分のせいだと思っていませんか?

病院に行っておけば良かった、もっと愛情を注いであげればよかったと思っていませんか?

その後悔は、どんなに病気を気にかけていても、どんなに愛情を注いでいても、同じように感じる事です。

だから、過去を悔やむのではなく、今まで家族として愛情をいっぱい注いで来た事を思い出してあげてください。

楽しかった事や嬉しかったことを思い出してあげて下さい。

その方がペット達も喜んでくれるでしょう。

参考記事:飼い主失格なんて、思わないでね。後悔しないために今出来ること。

無理をしない、頑張らない

ペットロスを乗り越えようと頑張るのは、やめてみよう。

無理をすると余計に立ち直りは遅くなります。無理をするのではなく、ペットとの別れを受け入れる為の行動をとります。遺品や写真の整理をしたり祭壇を作ってみたり、またはペットに手紙を書いてみるのもいいでしょう。

詳しくは「ペットロスを乗り越えるのを、やめてみよう」で書きましたので参考にしてみて下さい。

ゆっくり過ごす

ペットを亡くした辛さがいつまでも続くと、早くもとの生活に戻りたいと思って焦ってしまいます。

その焦りが逆効果になる事もありますので、まずはゆっくり休みましょう。

いつまでもこのままではいけないと自分を責めないようにしてください。

将来が不安になる事もあります。

今まさに同じ心境だという人もいるでしょう。

そのお気持ち、とてもよく分かります。

私も同じだったから。

私は周りの人から、「いつか必ず元気になるから頑張って」と言われました。

その言葉は私のことを思って言っているのだとは分かるのですが、「そんな日が本当に来るのか?」という疑問や不満を持ったのも事実です。

ですから、私は「必ず元気になる」とは言いません。

先の事は考えず、今はゆっくり過ごす事だけを考えましょう。

今すぐ元気になるのは無理です。

明日も無理かもしれません。

でも、3ヵ月後は元気になっているかもしれません。

それでも無理なら1年後でも良いじゃないですか。

何年経っても別れの辛さは残ります。

私も愛犬を亡くして数年経ちますがまだ別れは辛いです。

でも、受け入れら得るようになります。

今苦しいのは、別れを受け入れられない辛さです。

別れを受け入れることが出来たら、その辛さは生活に支障のない辛さに変ります。

辛くても元気になれるし笑顔にもなれる。

そんな日は今じゃなくても良いのです。

今はゆっくり過ごしましょう。

参考記事:ペットが亡くなった時に会社を休むかどうか

落ち込んでいられないと言う人は

でも、無理にでも乗り越えよとしている人や、明日にでも仕事に行かなければならない人もいます。

そういう場合でもペットとの別れを受け入れるための階段を一歩ずつ進む事は出来ます。

そのために何が出来るか、何をすれば受け入れることが出来るのか考えてみます。

ペットロスの克服方法(少し元気になってきたら)

ペットと分かれた後の寂しい期間があります。私は、この期間はお別れの最中だと感じています。まだ傍にいてくれているのかもしれません。

しかし、いつまでも一緒にいる事は出来ません。

彼らも間もなく天国へ旅立つときが来ます。

その間に私たちがペットロスの自分と上手に付き合う方法は無いか、考えてみました。

ちゃんとお別れをする

自分が留守の間に息を引き取ったり、仕事などで葬儀に立ち会えなかったということもあります。そんな時でも、お墓やお仏壇に手を合わせたり、心の中で祈ったりしてちゃんとお別れをしましょう。お別れは今からでも伝えに行けば良いですし、お別れできなければ何度でも行っても良いと思います。

私も最初は毎週のように愛犬のお墓に行っていました。

お別れができずにいると、いつまでも心残りになってしまいます。

後悔を残さないことがペットロス克服には大切です。

ペットの祭壇を作りましょう

ペットのお葬式を挙げたり写真や遺品を整理したりする作業は、ペットとのお別れを受け入れる為の儀式みたいなものだと聞いたことがあります。

すなわち、祭壇を準備したり写真を整理したりしているうちに少しずつ別れを受け入れられるようになってくるのだそうです。

詳しくは「ペットの仏壇、祭壇を作ってあげましょう」をご覧下さい。

ペットの遺品整理

遺品をどう残すか、又は何を残して何を処分するか等、意外と困る事もありますし、最初に知っておいてほしいこともありますので、ペットの遺品整理のページをご覧下さい。

関連記事:ペットの形見を残すアイデア

天国のペットに手紙を書く

お客様から教えて頂きましたが、亡くなったペット達に宛てて手紙を書くのも良いそうです。

ペット達に伝えられなかった言葉を直接届ける事ができ、ペットロスの克服が早くなったというお話を伺いました。

楽しかった思い出や自分が思っていることなどを書いてみましょう。なくなった理由は自分にあると責めている人は、今の気持ちを書いてごめんねと伝えてみてください。もしかしたらその気持ちがペット達に届き、「そんな事無いよ、今までありがとう」と言ってくれるかもしれません。

また、日記を書くのもお勧めです。

後で見返すと、自分の事を客観的に見ることが出来、冷静な判断や対応が出来るようになるそうです。

手紙も日記も書いているうちに冷静になり、自分の考えが整理できてきます。手紙は今の気持ちをペット達に届けるために、そして日記は自分の気持ちを整理する為に良い方法かもしれませんね。

詳しくは天国のペットに手紙を書いてみようをご覧下さい。

関連記事:ペットの似顔絵を書く

メモリアルグッズを作る

思い出の写真を使ってメモリアルグッズを作ってみませんか?

ご自身で注文される方もいらっしゃいますし、ご家族や友人への贈り物にされる場合もあります。

詳細はメモリアルグッズのコーナーをご覧下さい。

ペットが居ない寂しさを癒す方法

少し元気になってきたら、ちょっと外に出てみるのも良いかもしれません。

お墓参りに行ったり、一緒に散歩した道を歩いたりしてみませんか?

ペットのお墓参り

私は辛い時はいつも愛犬のお墓参りに行っていました。

すると不思議な事に、愛犬ムックと遊んだ時のようにとてもすっきりとした気持ちになれたのです。

まるでムックに会えたような気持ちになっていました。

その時の様子はペットのお墓参りの勧め/ペットロスの乗り越え方をご覧下さい。

ペット関連の仕事やボランティアをする

私は今、猫を飼っていますが、その猫たちは動物保護施設から受け入れた子達です。

その施設では犬や猫と触れ合う事も出来ますし、気に入った子がいれば里親として受け入れることもできます。

そこで動物の世話をするボランティアを募集していて、動物達と遊んだりエサやトイレの世話などをする事ができます。

そうしているうちにペットを亡くした辛さを克服できるかもしれません。

詳しくはペット関連の仕事やボランティアをするをご覧下さい。

他の人のペットと触れ合う

私の経験ですが、愛犬をなくして数年後に偶然同じ犬種の犬と出会う事がありました。そのすぐ前までは寂しい気持ちでしたがワンちゃんを撫でさせてもらった瞬間に急に元気になった事があります。もし散歩中のワンちゃんや猫を飼っている友達など、ペットと触れ合う機会があれば触らせてもらってみてください。

参考記事:わんちゃんや猫ちゃんにと会って触れ合う

亡くなったペットに会いたい

天国のペットに会いたいと願う人も多いでしょう。当店でもそんな方からのご注文が後を絶ちません。実際に鳴き声が聞こえたような気がしたり、今近くに来ていると感じた事はありませんか?

そこで、ペットに会う事は出来なくても会えたような気持ちになる方法を探して見ました。

亡くなったペットに会いたいと願うお客様をご紹介

次のペットを飼う

寂しさを紛らわせるために、次のペットを飼う人がいらっしゃいます。

これは賛成派と反対派に分かれると思います。

獣医さんや動物保護施設の方は次のペットを飼うことをお勧めしている人が多いように思いますが、私はどちらかというと出来ない方です。人それぞれ考えがありますので私はどちらも応援します。新しいペットを飼うことは、ペットと人のどちらにとっても幸せな事ですし、天国の子が嫉妬する事はないですから幸せの相乗効果が生まれると思います。

私の身近にも次のペットを飼い始めた人がいますが、とても幸せそうで先代のペットとの思い出もちゃんと大切にしています。そういう家族を見ているとこちらも幸せな気持ちになります。

関連記事、次のペットを飼い始めることについてもご覧下さい。

自分に合った乗り越え方

ペットロスを克服する方法は色々あると思います。しかし、人によって有効な対処法が異なると思いますし、ある人にとっては有効でも別の人にとっては逆効果になることもあります。

私のうつ病対策がちょうどそのような感じでした。

外出した方が早く治る人もいれば、静かにゆっくり過ごした方が良い人もいます。

現実と向き合い全てを受け入れた方が良い人もいれば、別の事をして過去を忘れた方が良いという人もいます。

自分がどちらのタイプなのか、それは本人にしか分かりませんし実際に試してみないと分からない事も多いですので、最初はペースが掴めないかもしれませんがゆっくり時間をかけて克服してください。

抱きしめるクッション

ペットの写真で作るオリジナルクッション

ペットロスが引き起こすお客様の悩み

ペットの死をきっかけに、ペットロス以外のことで悩まなければならないこともあります。

皆さんも同じような悩みはありませんか?

ペットの死、会社を休みたい

ペットが亡くなった時に会社を休むかどうかは良く議論されます。

実際に亡骸を何日も置いておく事は出来ませんので仕事を休まなければいけない人もいるでしょう。その時の注意点やアドバイスをご紹介しています。

犬猫その他ペットの死を理由に会社を休む方法と注意点

ペットロスに対する、家族の意識の違い

ペットロスになった時、家族からの理解が得られなければ辛い思いをすることになってしまいます。お客様の中にも、ペットの死に対する家族との温度差に苦しんでいる人がいます。皆さんからの相談内容と、その時の対応の仕方について考えてみましょう。

ペットロスを理解してもらえない。家族との温度差が苦しい時は

ペットロスを克服するアドバイス

毎日お客様の相談に乗るうち、ペットロスを乗り越える方法が少しが見えてきました。

その為にはゆっくり休む、ちゃんと悲しむなど、一見回り道に見える行為が実はとても重要であると分かってきました。

詳しくはペットロスの人への具体的アドバイスをご覧ください。

ペットロス乗越え体験記

私自身がペットロスを乗り越えるきっかけとなった出来事や、お客様から投稿いただいた克服体験談を紹介しています。

ペットロス克服体験談

メモリアルグッズもたらす気持ちの変化

ペットのメモリアルグッズを作ることで、ペットロスの辛さや寂しさが少しずつ和らいでいくこともあります。精神的な支えになったり、前向きな気持ちになれる場合も。その時自分の心の中でどのような変化が起きているのか考えてみましょう。

ペットメモリアルグッズがペットロスの支えになったお話し

思い出を大切に

ペットロスの辛さは永遠に続くものではありません。いつかは思い出を笑顔で話せるようになる日が来ます。そしてその頃には気持ちも前向きになり、天国のペットへ感謝の気持ちを持ち、心の中でずっと傍にいてくれると感じられるようになっていることでしょう。

その頃には写真を使ったオリジナルグッズを揃えているかもしれませんし、スマホの待ち受け画面は亡くなったペットのままかもしれません。

もしかすると次のペットを飼う準備を始めているかもしれませんね!

写真を改めて整理してみるのも良いでしょう。形見をリメイクしてアクセサリーなどを作ってみても良いでしょう。楽しい思い出を大切にしてください。

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